INNER DRIVE 「Oasis」'14 イタリアはリザード・レーベルからのリリースだが、れっきとしたロシア産新鋭インスト・シンフォ・プロジェクトバンドのデビュー作をGET! なんか最近は妙にロシアづいてるけど特に他意はないんですよ、ええ。 購入したよさげなバンドが全部ロシア産だったってだけで……(汗 新バンドのデビュー作とは言っても、本アルバムはkeyプレイヤー Sergey Bolotovを中心に06年にモスクワでトリオバンドとして結成以降、07年から現在に至るまで流動的な複数のメンバー(合計9人)によって録音してきたマテリアルをまとめたモノなので純然たるバンド(未だにメンツは固定しておらず現時点ではプロジェクトと思える)の新作とは言えないんですね。 まぁ、本人的にも名刺代わりのデモCDくらいに考えているんじゃないんでしょうか? その割にクオリティがめちゃ高くてデモとも名刺代わりにも思えぬ侮れぬ出来なんですけど(汗 で、このプロジェクトバンドのデビュー作ですが、元々グロプレは歌パートが少ない音楽形態なのでインストなのは寧ろありがたいんですよね、下手っぴなVoの歌を聴かされ続けるだけで苦痛なんで(笑 ただ、そうなると歌メロで誤魔化せない分、如何に奏でるメロが美しいか、テクニカルか、面白い事をしてるのか、という点に如実に注意が集まるわけですが、このアルバムは全てにおいてクオリティが高く、文句なしの傑作インスト・シンフォ作と言えましょう。 フュージョン寄りのシンフォニック・サウンドで、Voパートの無い替わりリードパートを受け持つヴァイオリン(もう最高!)やフルート、そしてギター等、どれもが優雅にしてスリリング、そして時にクラシカルに、ファンタジックな美旋律をリリカルに奏で、イタリア系とはまた毛色の違うコッテリ濃厚サウンドの多いロシアものにしては珍しくスマートで美しい印象が強く耳を惹きつけ、テンションの高さやテクニカルさより妖艶にして叙情的なメロディとゆったりとしたアンサンブルでリスナーを楽しませてくれるポテンシャルの高さは、とても寄せ集め音源集とは思えぬ統一感があって驚かされます。 荘厳にして重厚な LITTLE TRAGEDIESや、怒濤の屈折爆走サウンドの LOST WORLDとも違う、スマートでインテリジェンスな素晴らしいロシアン・シンフォバンドがまた一つ誕生したのを歓迎したいですね。 次なる新作ではしっかりバンド体制を固めての音源リリースとなる事を切に祈っております。
by malilion
| 2014-04-28 21:43
| 音楽
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