GLASS HAMMER 「Ode To Echo」'14 ![]() ここ数作で露骨にYESフォロワー的サウンドへ擦り寄った作風(まぁ、元からなんだけど…)のアルバムを発表していた現YESのヴォーカリスト、Jon Davisonが兼任在籍する、今やアメリカン・プログレッシヴ・ロックの筆頭格ベテランバンドであるGLASS HAMMERの前作「Pelirous」'12 以来2年ぶりのスタジオ通算14作目となる新作をGET! デビュー以来メンバーの出入りが激しい彼等だが、今作では中心メンバーの2人、Fred SchendelとSteve Babbの他、現在はCarl Groves(SALEM HILL)、Jon Davison、そして前2人の加入前から断続的にアルバムに参加している女性VoのSusie Bogdanowicz のVo3人を正式メンバーに含む7人編成という事らしい、一応。 サイトのメンバーショットは5人組だけどね…(汗 実際の所、YESで忙しい Jon DavisonはゲストVo扱いでLIVE活動等のバンドのメインVoは「Culture of Ascent」'07 以来の出戻りとなるCarl Grovesなんだろうけど。 でも Carl GrovesもSALEM HILLのVoを兼任してるんですが…まぁ、メジャー所バンドとの活動の差と言っちゃそれまでか…('A`) その他、今作も豪華ゲスト陣が迎えられていて、David Ragsdale(vln 現Kansas Robby Steinhardt再脱退後、再加入!)、Rob Reed(piano Magenta)、Michele Young(Vo ex.GLASS HAMMER)、Walter Moore(Vo ex.GLASS HAMMER)、Randy Jackson(G Zebra)がアルバムに華を添えております。 で、新作の内容なんですが、ここ数作の作風を引き継ぎUS産らしい持ち前のキャッチーさは維持しつつ、露骨なYES風味(と、軽薄さ)は減退し、よりインタープレイに重点を置いたダークなユーロ風ヘヴィ・シンフォサウンドに音像が傾き、コーラス多めの作風のせいもあってかググッとしっとり感と優雅さが増していて、ベテランらしい壮大感あふれる高品質な作品に仕上がってて大変喜ばしい(・∀・)イイ!! しかし、これまでに参加した女性Voも含め歴代のヴォーカリスト5人をフィーチャーした強みを活かし、重厚な歌パートに重点を置いたGENTLE GIANT的(SPOCK'S BEARD風?)なコーラス技巧を挿入するモダン・シンフォを聞かせてくるとは(まぁ、アルバムタイトルがモロに内容を示してるけど)予想外でした(w 曲毎にリードVoを変えたり、複数人にリードを交互に取らせたり合唱させたりしてアルバムに多様な差異や彩りを持たせ、ややもするとマンネリに陥りやすい自身の楽曲に変化を与えて長尺曲を飽きさせぬ工夫が凝らされているのは、さすがベテランの知恵と言えましょう(*´ω` *)
by malilion
| 2014-03-16 16:37
| 音楽
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