SILENT VOICES 「Reveal the Change」'13 フィンランド産プログレッシヴ・メタルバンドで、同郷バンド SONATA ARCTICAのキーボーディスト Henrik Klingenbergとベーシスト Pasi Kauppinenを擁する“フィンランドの夢劇場”ことSILENT VOICESの『Buildig Up The Apathy』'06 以来7年ぶりとなる4thがリリースされたのでGET! どうやら前作リリース後、フロントマンのMichael Henneken が脱退してしまいバンドはそのまま活動休止状態になってしまっていたらしい。 せっかく本家にないウェット感あるメロディアスさやコンパクトでスリリングな展開にアレンジ具合、スピードやハードさなど含めてオリジナリティの構築感が高まり、かなりいい出来だっただけに残念だ('A`) まぁ、メンバー各自それぞれに他バンドを掛け持ちしてる状態だったので、Michael Hennekenの『若干トレブリーになったJames LaBrie』な歌唱とDREAM THEATERの亜流サウンドが、まんま(笑)な印象を聞く者に与える為か、キャリアを重ねるものの一向にマイナーな存在から脱せないSILENT VOICESの活動続行のプライオリティが低かったのも頷けはする。 そもそも Kauppinen兄弟(G&Bね)が率いるSILENT VOICESは、Vo無しのインストゥルメンタル形態で95年からスタート(97年頃よりHenrik KlingenbergがVo兼任)した訳だから、今回でスタート時点の状況に戻ってしまったとも言えるのだが、そんな所までお手本DREAM THEATERと似ているのが面白い(w で、Vo以外のメンツは同じ布陣で制作が進行した模様だが、リードVo不在が影響したのか今まで以上に歌メロだったりその存在感が薄く感じられ、音楽性もダークでモダン・ヘヴィネスで決して質が低い訳では無いものの、全編に渡ってマッタリとしたリズムだったりメロディやプログレメタル的な展開等々、テクニックや緊張感もろもろひっくるめて(本作は今までに比べ楽曲展開はかなりストレートなパワメタ的…だけどスピードが圧倒的に足りない!)夢劇場の焼き直し感が前作と打って変わってハンパなくて面白味に欠け、結果的にアルバムの印象が淡泊で平坦に感じられてしまい、久しぶりに届けられた新譜だと言うのに少々ガッカリ気味なのは否めません('A`) 前々からプログレ系らしい技巧の鬩ぎ合いが生み出すアグレッシヴなダイナミズムと北欧系らしい繊細な美旋律とキャッチーなフック等のアレンジの洗練さやアルバムの構成力など、どれも高いクオリティを保ちつつも全体的にもう一歩及ばずな、結果2ndまでは退屈な作品ばかりという評価を下していた訳だが、やっと前作でそこに新展開の望みが見えて来ていただけに本作の夢劇場臭さ丸出しなB級フォロワーバンドな印象の、退化ともとれるどうにもパッとしないスリリングさに欠けた新作の出来は…orz 今回迎えられたゲストVo陣は Mats Leven(ex:CANDLEMASS、ex:THERION、ex:YNGWIE MALMSTEEN)、Tony Kakko(SONATA ARCTICA)、Mike Vescera(OBSESSION、ex:LOUDNESS、ex:YNGWIE MALMSTEEN)、Mike DiMeo(ex:MASTERPLAN、ex:RIOT、CREATION'S END)と、所謂“歌の上手いお助けマン”としてメジャーデビュー前のインディ・メロハーバンドやメロハー・プロジェクトだったり有名プレイヤーのソロアルバムだったりでその名をよく見かける錚々たるメンツが参加しているので、アルバムで聞ける歌唱能力や実力的に問題は皆無なハズなんですけどねぇ… 現在サイトで確認する限りは、アルバム1曲目で歌声を聞かせた Teemu Koskela(WINTERBORN)がニューヴォーカリストとなった模様で、既にフロントマンとしてバンドと合流してLIVE活動もこなしているらしい。 Teemu Koskelaの歌声は明らかに前任者のような所謂James LaBrie系ではなく、ザラつくディープな声質の Mats Leven系なので、これで心機一転夢劇場臭いフォロワーな存在から脱却して欲しいものです。 そういえば海外で事前情報の時に公開されてたアルバムアートワークには虎がいたんですけど、消されちゃったんですね(w ブックレットに子虎が載ってるので、その絡みでジャyケに登場してたんでしょうが、まぁこの方がスッキリしていいという判断なんでしょう。
by malilion
| 2014-03-08 18:51
| 音楽
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