DELUSION SQUARED 「II」'12 ![]() 2014年4月に待望の新譜3rdがリリースされるというニュースを知り、今さらならがフランス産新鋭女性Voモダン・シンフォニックロック、デリュージョン・スカーレッドの2ndを聞き返しておりました。ここで紹介するの忘れてたのは内緒デス('~') ゴシック・ハード調のアンサンブルと美しいソプラノとどこかアンニュイでキュートなフィメール・ヴォーカルが印象的な、メロウでモダンな抑えめ叙情派シンフォニック・ロックサウンドをゆったりとしたアコースティカルサウンドを交えつつ、しっとりと物悲しく織りなす作風は前作と大きく変わらず、1stが気に入った方なら購入しても何の不満もない安牌な出来と言えるでしょう。 1st時点ではバンドの編成や経歴など一切不明だったものの、2ndになって遂にメンバーの姿がジャケに載せられ、このユニットがバンドではなくスタジオユニットだったと子細が判明した訳ですが、次なる3rdで本格的なバンド編成になっているのか、それとも同じようにスタジオユニットのままなのか興味が持たれますね。 で、判明したバンドメンツは、アコースティック・ギターも兼任する美声女性ボーカリスト Lorraine Young嬢をフロント(ウー)マンに置き、ベースとキーボードを兼任する Emmanuel De Saint Me'en、そしてギターとドラムスを兼ねる Steven Francisのトリオで構成され、前作同様に本作2ndもバッキング・ヴォーカルやサポートキーボード等ゲストミュージシャン陣を迎えて製作されている訳です。 この2ndでは、物悲しいアコギに絡むハードかつメロディアスなギターはそのままに、ヘヴィなボトムはいっそう激しくウネり、ギターリフの切れ味とスピード感があからさまに増して、ややもするとアンニュイで柔らかなイメージが先行していた1st時に比べ、よりロックっぽさが強まったのが一聴して分かりますな。 結果、Lorraine嬢のつま弾く木訥なアコギと舌っ足らずでコケテイッシュな歌声と重厚で妖しげな幻想的ゴシック・ハード調シンフォ・サウンドの対比がよりスタイリッシュにシャープに描き出され、前作よりいっそうダイナミズムあふるる演奏の鮮やかさを堪能出来るモダン・シンフォニックロックの好盤で、果たして来る新作で1st、2ndと継承してきた派手では無いものの優美でモダンなシンフォ・サウンドや構成がどのような変化発展を遂げているのか興味が尽きません。 なにせモダンシンフォで儚げで美しいソプラノVoな同系統ゴス&シンフォ・バンドは掃いて捨てる程いるのが現状なので、勝負作となるであろう3rdで儚く幽玄な仄暗いモダン・シンフォサウンドに何かしらの個性の確立を望みたいものです。 しかしこの2nd、『Providence』『Primordial Sin』『Oblation』『Atonement』の四つの組曲から成るアルバム構成といい、ちょっとアーティスティックさの漂う仄暗いジャケのデザインといいバンドロゴの配置といい、1stのイメージをしっかりと継承したアルバムなのが、音を聞く前から分かるような一作でしたねぇ(w 良く言えばモダンでシンプルな、悪く言えば素っ気ないアルバムタイトルも、このバンドにはよく似合ってます(*´ω` *)
by malilion
| 2014-03-06 14:33
| 音楽
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