GALAHAD 「Seize The Day」'14 ![]() ここ数年でよりハードでヘヴィィなサウンドスタイルへ傾倒してモダンシンフォ・メタルなサウンドを聞かせている英国ポンプ第二世代バンドの、RIMIX、デモ再録、既発曲Re-Recording等を含む6曲入り自主限定盤の紙ジャケEPアルバムをGET! 『BATTLE SCARS』'12 の中でもポップ寄りな曲だった「SEIZE THE DAY」のシングル・ヴァージョン&アルバム・フルヴァージョンを筆頭に、80年代中頃に書かれたバンド最初期制作の1曲で、デビュー以前のデモ曲「21st CENTURY PAINTED LADY」の追加新録音源や、07年にリマスター盤でリイシューされた『FOLLOWING GHOSTS』'98 からドラマチックな「BUG EYE」の2014年新録ヴァージョンとLIVEヴァージョンなどのディープな音源を収録してますので、特に彼等の初期サウンドが好きだった方は見逃せない一品でしょう。 で、目玉のデモ曲「21st CENTURY PAINTED LADY」は、アコースティカルで牧歌的なメロが穏やかなシンセサウドに乗って流れていく、MARILLION亜流サウンドになる前の木訥だった頃の彼等を窺い知ることが出来る小曲(実際、そんな美旋律って訳でもない、埋もれてて当然な曲('A`)だけど…)ですね。 まぁ、彼等は以前にアコースティック別名バンドのアルバムなんぞもリリースしていますし、意外とこのフォーキーなサウンド形態を出発的にして徐々にバンドサウンドを発展させていったのかもしれません。 しかし、このバンドは長い活動期間の間に音楽的な方向性が幾たびか激変(ちょっと節操無い変化含む…)して来た経緯やメンバーチェンジも幾たびも勃発した事もあってか、活動休止中にセッション音源をこれまでにも複数枚リリースしたりと、なんだかんだでアルバム未収録曲が多いんですよね~、しかもどれもこれもイマイチパッとしないっていう…('A`) 個人的には『Empire Never Last』'07 まで彼等のサウンドにはフォロワー丸出しの薄口美旋律二流ポンプバンドというあまり良い感想は持てなかった(でも音源は全部押さえてますけど…)訳でして、あまり初期の蔵出し音源を出されても『大歓迎!('(゚∀゚∩』ってな事になりはしませんから、初期からの彼等のファンの方には申し訳ないですがこんな紹介になっちゃいました(スマヌ TAI PHONG 「Return Of The Samurai」'14 ![]() 泣き泣きの名バラードで有名な叙情派フレンチ・シンフォの雄、タイ・フォンの14年ぶりの復活作5thをGET! 21年ぶりの再(再)結成となる4th『SUN』'00 の時はオリジナルメンバーが2人いたものの、今回はそれから14年の時が経過した事もあってか前作から引き続き残るのは Khanh Mai(G&Key&Vo)のみとなり、完全に彼のソロプロジェクトのような体裁で新たにキーボーディスト、ギタリスト、女性ヴォーカリスト(複数人いる)の4人を中心にセッション・ミュージシャンを迎えて制作された本作は、ゲスト陣を多数招いてのポップ・ロックと言える歌モノ路線作となってます。 内容の方は最早プログレと呼べぬ'80s~'90s初期ユーロ・ポップス調を基本としつつTAI PHONGらしい甘美なメロディや透明感と憂いあるコーラスを交え、所々で物悲しい美旋律が響くシンフォニック・ロック風なサウンドも聞けるハイソでシャレオツな女性ヴォーカル・モダンポップス作ですので、以前のような劇的な展開の叙情派グロプレや“ド”シンフォサウンドをお求めの方は避けた方が無難でしょう。 逆に上品で洗練された女性ヴォーカル・モダンポップスなんぞを好まれる方なら、グロプレなんて関係なくこのハーレクインロマンス映画の主題歌のようなセンチで淡く甘いメロディを一聴される事をお薦めしますね。 自主制作盤だからか音はそんなに良くないし、打ち込みアリアリな音やジャケのチープなデザイン、そしてCD-Rプレスなのに不満はあるものの、何はともあれTAI PHONGが新譜をリリースしてくれたのは喜ばしい限りなのであります。
by malilion
| 2014-02-24 00:25
| 音楽
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