MAGNA VICE 「Serpent Of Wisdom」'13 ちょい前に某所で取り上げられてて気になってたんで、13年夏にリリースされてたフィンランド産key入り5人組インディ・プログレッシヴHMバンドのデビュー・アルバムを今頃GET! 『大きな悪癖』ってバンド名にアルバム名が『知恵のヘビ』ときて北欧バンドときたら『デス系か!?』と連想したんですが、実際出てきた音はモロに'70年代風プログレッシヴ・メタルでちょっと予想外でした(w まぁ、ジャケがどことなく(いや、モロかw)RUSHを連想させるんで、グロプレ系だと知って妙に納得してしまったんですけどね(*´ω` *) アルバムの方は思わせぶりな映画の導入風イントロを聞くだけで察しがつく通りグロプレ定番のコンセプトアルバムで、幻覚で苦しむ戦争退役軍人エドワード“アール"ダイアモンドの物語って事らしい。 野太くブインブインと唸りを上げ暴れ回るベースや、邪悪な響きを奏でてヘヴィな音の壁を作り出すハモンドメインのキーボードが、強引なリズムチェンジを繰り返す様や初期RUSH風うわずりVoのヘタウマ歌声(て言うか、ZEPですな)を聞けば、このバンドは夢劇場を筆頭に世界中にフォロワーが多数存在するモダン・プログレメタル勢ではなく70年代風にレイドバックした粗野でダークな音像を目指しているのだ、ってのは誰にもで容易に分かる事でしょう。 なのでコンセプトアルバムという事もあってかキャッチーさに関してはイマサンな出来(元々、今風狙ってないし)なものの、BIG ELFなんかも好まれる70年代風ユーロ・プログレッシヴロックフリークには十分訴求する作品だと思いますし、所々でモロZEPだったりモロSABBATHだったり(ニヤニヤしちゃいますw)の70年代HR風味も強烈に発散してる音なので、北欧インディ・プログレッシヴロックをチェックしてる方のみならず70代HRをお好みの方にも是非お薦めしたい一品です。 ただ、プログレというにはテクニカル度は低く(つまりプログレ度はそう高くない)所々で今風なキーボードサンプリングが聞けたりメタリックなGフレーズやリフが切り込んで来たりするので、所謂北欧懐古グロプレ系とは一線を画す音に仕上がっている為、純然たるヴィンテージ系だけを好む方にとっては不純物が混じってる様に聞こえるかもしれませんね。 次作でより懐古主義な方向へ傾くのか? より今風のモダンな音像へ変化するのか? はたまたプログレ風味が薄れてより70年代風HRバンドへ近づくのか? ヘタウマVoをチェンジしてB級マイナーイメージを払拭し、よりメジャー感を出してくるのか? 色々と興味が尽きずなかなか楽しみなバンドではあります。
by malilion
| 2014-02-19 14:01
| 音楽
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