人気ブログランキング | 話題のタグを見る

チェック不足でした、迂闊!MASTERPLANの新譜に注目してた新Voが加入してたなんて!


MASTERPLAN 「Novum Initium」'13 チェック不足でした、迂闊!MASTERPLANの新譜に注目してた新Voが加入してたなんて!_c0072376_511447.jpg

MASTERPLANの3年振り、通算5枚目のアルバムをかなーり遅れてGET!
『今頃かよ!?』という声もありそうですが、まぁそれには理由があってですね…('A`)

HELLOWEENを脱退したRoland Grapow(G)とUli Kusch(Ds)の2人とSYMPHONY XのRussell Allen(Vo)にCHILDREN OF BODOMのJanne Wirman(Key)が新バンドを立ち上げる!と、鳴り物入りのニュースが流れたにも関わらず、蓋を開けてみたらRussell Allenの姿は無く、変わりに北欧屈指の実力派Voであるノルウェー人シンガー Jorn Landeが(!!)フロントマンに収まりデビューアルバムがリリースされた当時は、これは期待出来る新鋭メロディックハード・バンドが誕生したもんだと歓んでセコセコと日本盤未収録曲のシングルだったりEPだったり買い集めてたのもつかの間、あっさりJanne Wirmanが脱退して(ハァ?!)ほぼ無名に近いAxel Mackenrottを新たにキーボードプレイヤーに迎えたのを知った時は落胆したもんです('A`)

で、その後もこのバンドはメンバーチェンジが相次いで少しもメンツが固まらない訳ですが、今回もアルバムリリース前に前作で復活した看板シンガー Jorn Lande(Vo)があっさり再び脱退(ツд`)、さらにリズム隊も揃って脱退した為にRoland Grapow(G)とAxel Mackenrott(key)の2人だけが残る大幅なメンバー・チェンジが三度起こった、という情報を事前に入手してた為、Jorn Landeのソウルフルでパワフルな歌声がこのバンドの魅力の大部分だと思ってた自分としては一度目のVoチェンジ作の出来もイマイチだったしでブッチャケ期待値が低すぎて購入を後回しにしてたんですよね~(ファンの方ゴメン)

ですが、今はどうしてもっと早く新譜を購入しなかったんだ、と深く反省しております。

なにせ新たに迎えられた三代目新Voは、THUNDERSTONEやAT VANCEで知られるRick Altzi(!)だったんですねぇ! いやー、迂闊でした。
AT VANCEの新譜紹介の時に『Mats Leven + David Coverdale』風な野太くザラついた声質の歌唱力抜群なヴォーカリストで、いつ他のバンドへ引き抜かれてもおかしくない実力派、みたいな紹介した覚えがあったんですが、まさかMASTERPLANへ参加する事になるとはねぇ(汗

Jorn Landeが『Dio + David Coverdale』風な歌声だけにこのチョイスがマイナスになるハズも無く、元STRATOVARIUSのJari Kainulainen(B)とCRADLE OF FILTHのMartin Skaroupka(Ds)のベテラン・リズム隊を迎えて制作された本作は、どっしりと重厚なミッドテンポの楽曲を中心に哀愁のメロディが随所で光る骨太でスケール感の大きなメロディック・メタル・サウンドが展開され、今やRoland Grapow(G)と共に一番在籍期間の長いメンバーとなったキーボーディストであるAxel Mackenrottの意向が大きく働いている為か、これまで以上にリリカルなキーボードサウンドがアルバムの随所に効果的に配されており、楽曲のモダンさと叙情感の向上に大きく貢献している事もあって、これまでで一番完成度の高いアルバムになったのではないかと思う。

まぁ、初期2枚のような所謂メロスピ的なジャーマンメタルっぽさもB級メタル臭い煽情性の高いクサメロ展開もここ本作に至って完全に姿を消し、ヴォーカル・オリエンテッド(多少、暑苦し過ぎるきらいがあるけどw)なモダンサウンドの王道HR/HMな方向性でガッチリまとめ上げられているので、その路線を期待していた方にはイマイチ刺激の弱い作品に思えるかもしれないですけど(汗

後はRoland Grapowのプロデュース能力の向上の為か、テクニカルでエクストリームメタル的なドラムスを迎え入れた事でリズム隊の質が向上した為か、これまで以上にヘヴィでモダンなサウンドに聞こえるので、今回の大幅なメンバーチェンジは(これ以上、脱退劇が無ければ…)確実にバンドのポテンシャルを格段に飛躍せしめた訳で、これまで停滞していたバンドのターニングポイントとなる作品として後に語られる事になるかもしれませんね。
by malilion | 2014-02-08 05:05 | 音楽 | Trackback
<< 寒すぎる!((((((;゚Д゚... 悲壮感なんて欠片も無いJAME... >>