他人にはお薦め出来ないけど…な、一作(汗


ELYSIUM THEORY 「Event Horizon」'13  c0072376_359469.jpg

『理想郷理論』という80年代初期グレ系と同じロマン漂うバンド名や、そこはかとKANSASを匂わすジャケに惹かれ購入した1st('10)は、残念ながらC級USAプログレメタルの凡庸な一作だったものの、グレ系に多いテクひけらかしや只小難しい展開のインタープレイのオナニーを延々見せつけるような創りではなく、しっかりと歌を中心に据えていたので好印象だった彼等。
その彼等が続く2ndを3年振りに届けてくれました。

音の悪い自主制作盤だった前作ではメリハリの乏しかったリズムもプロダクションの向上もあってかしっかりと曲に表情を創り出し、ひっかかりの弱かった楽曲のメロディアスさも向上し、なかなかな出来のB級USAプログレメタル・アルバムとなりました。ジャケは今回もセンスがいいのがポイント高いです。

まぁ、前作で顕著だった曲に歌メロが巧く乗っかっていない違和感を未だに微妙に感じる(特にコーラスが未だにダメダメ)ものの、決して歌は下手でないVoの良く伸びる歌声を活かした作風がよりこなれて来た、と言う印象でしょうか?

うーん、でも3年振りでこの成長ぶりって、進歩が遅いんじゃ…正直、もっと劇的な大化けを期待してたんですがねぇ…
メタル色はそれ程強くなくヘヴィでもないし、そうかと言ってポップかと言うとそうでもなく、北欧の連中のような懐古グレ系にも属さず、グレ系と言うにはテク的に特筆すべき所も無いという、なんとも中途半端なバンド(苦笑)なんですが、目指そうとしてる方向性やジャケのセンスや全体の雰囲気なんかに惹かれてしまうんですよねぇ~

この新作では終始ユーロ風だった前作では聞けなかった、所謂アメリカンな曲想やリフなんかも垣間見えてちょっと毛色が変わった事をして楽曲のバラエティの幅を拡げた感がするものの、相変らず冴えないアンダーグラウンド感バリバリのUSAグレ・バンドな音なんで、マイナー系も押える好事家にしかお薦め出来ない一品ですね(汗

ただ、この手のバンドに多い『バックは高レベルなのにフロントマンがへなちょこVo』という最悪なパターンではない(ココ、とても重要!)ので、ひょっとして次作で一気に一つ上の高みへ駆け上がる事もなきにしもあらずなポテンシャルを秘めているように思える彼等の次なる新作を待つとしましょうか…
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by malilion | 2013-04-01 04:00 | 音楽 | Trackback
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