QUATERNA REQUIEM 「O Arquiteto」'12 90年発表の1stのみで脱退し別バンド(KAIZEN '94にアルバム発表済)を組んでいたはずのオリジナルのヴァイオリニストが出戻り、既に消滅していた(ハズ)バンドを復活させての3rdアルバムを、18年ぶり(!!)にリリースしてきた。 いやー、まさか彼等が復活するとはね! 正直、かなり驚かされましたよ(w なにせ1stで絶賛された要素の殆どを受け持っていたヴァイオリンが即抜けしてイマイチな2ndをリリースして自然消滅したと思っていた彼等の復活作と聞いても最初、余りピンと来なかったのですが、その抜けたメンバーであるヴァイオリニストが出戻っての3rdと聞いて俄然購買意欲が掻き立てられましたからね! まぁ、2ndはKeyとDsだけの残留メンバーに複数ゲストを迎えて、って形態でのリリースだったので、既にその時点でバンドとして機能してなかったのかもしれない時期の作品と、ちゃんとフルメンバー揃っての1stを比べるのも酷な気もしますが… と言っても、今回も1stのメンツが全員復帰したって訳で無く売りだったヴァイオリニストが戻っただけで、なかなか味のあるプレイを聞かせていたオリジナルメンバーのG&Bはおらず、そのパートは共に新メンバーなので完全なるリユニオン復活とは言えないんですけどね。 ではありますが、以前の2ndに比べて今回の3rdはダンチの出来の良さなので、2ndで落胆して彼等に見切りをつけた方でも今一度彼等のアルバムに手を伸ばしてみるべき価値は確かにあります。 ブラジルのバンドと言う事とヴァイオリンをフィーチュアしたシンフォニック・ロックという事でどうしても比べてしまうが、サグラドほど大仰でもなくスケールの大きさも無い(自主ゆえのプロダクションの質のせいかも…)ものの、逆によりロックっぽさとお国柄のトライバルなリズムが活躍するなど、彼等独自のエモーショナルにして切なく優美な室内楽風シンフォ形態が伺えて、単なる劣化コピーやフォロワーでないという証明に改めてなっていて実に面白いですよ。 サグラドが好きな方や、インストだけどアコースティックな深みがあるクラシカルなシンフォサンウンドなら一向に構わない、って方に一押しな彼等の新譜です!
by malilion
| 2012-09-26 11:36
| 音楽
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