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新生HOUSE OF SHAKIRA新作をリリース!('(゚∀゚∩


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スウェーデン出身のメロディアス・ハードロックバンドの5年振りとなる6thアルバムをちょい遅れてGET!(汗

1991年頃ストックホルムで結成され、当初エスニックな要素や印象的なコーラスを武器に北欧的な哀愁帯びたメロディを軸として爽やかなサウンドを聞かせる、多用な音楽性を合わせ持った変わり種メロハーバンドのニューカマーだった彼等も、気が付けばベテランバンドの域に達していた訳ですね…

活動期間が長い割りにイマイチの知名度なのは、やはりインディ・バンドのお約束とも言うべきレコード会社の倒産だったり、直情的で分かりやすい刺激的な音楽性でなくベーシックで普遍的なHR&AOR風な音楽性が災いしたのか様々なアゲンストな状況が続き、遂には2002年に一時活動休止してしまったりした為なのかもしれません……

しばしの休止の後、「FIRST CLASS」('04)を引っ提げてシーンに舞戻って来た彼等は、以前と変わらぬ音楽性のまま地道に活動していた訳ですが、前作から短くないインターバルの間に彼等にも転換期が訪れたようで、遂に大きなメンバーチェンジが起きてしまった模様。

多少おおざっぱな音程(汗)ながらもLIVE等で実に映える、勢い有る伸びやかな歌声が魅力的な、長らくバンドの顔であり続けたリードボーカルのAndreas Eklundが脱退し、新ボーカリストにAndreas Novak (ex-MIND'S EYE) が加入しての心機一転な新作を聞く限り、このメンバーチェンジは無事に巧くいった様子ですね。

まぁ、個人的には前任者の甘めな声質の方がAOR路線にピッタリで好みでしたが、今回からHR風の楽曲へシフトチェンジした模様ですし、後任者のエモーショナルな節回しや声質も実に彼等の音楽にマッチしていて特に問題は感じません。

叙情感たっぷりの重厚なコーラスが魅力的な所は以前通りに、相変わらずのウェットな哀愁漂う甘いメロを軸に美旋律を重ねる、オーセンティックなHR風の(彼等にしてはハード目)グルーヴ溢れるキャッチーなメロディアス・チューンが目白押しの傑作アルバムです。

ただベテランという事もあって楽曲等々の安定感は抜群なのですが、HRアルバムとしては少々渋目というか、大人しくて御行儀が良すぎると言いましょうか、ちょっと刺激に乏しいかな、とは思いますね。

元々の方向性がAOR寄りだったのだから当然なのですが、せっかく心機一転なんだし完成度よりも破綻気味にでもいいから勢いまかせなトコを聞かせてくれてもいいのになぁ、と無い物ねだりしてみたりして(w

聞きようによってはちょっと中途半端にも思えるかもしれない今回のアルバムですが、彼等のファンやメロディアスなHRが好みの方なら購入しても決して損ではないと思いますよ。
by malilion | 2012-04-03 05:33 | 音楽 | Trackback
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