GRAND ILLUSION 「PRINCE OF PAUPERS」'11 ![]() 北欧スウェーデン産メロデハー・バンドの雄、GRAND ILLUSIONの再結成作第二弾が早くも登場! いやー、再結成してそのままフェードアウトなんていうバンドも多々あるんでねぇ、心配してました。 再結成作である前作「BRAND NEW WORLD」'10 より待たされる事無く新作5thアルバムが届けられたのを素直に喜びたい! 特に彼等の場合、2001年のデビュー・アルバム「THE BOOK OF HOW TO MAKE IT」をリリース当初からG不在だったりでイマイチバンド形態が不完全で、ややもするとプロジェクトに思えるきらい(3rdで専任Gが加入したんだけどね…)があって一旦解散するまでコンスタンスに、北欧特有の艶やかな叙情性と透明感、そして抜群のテクニックに裏打ちされたコンパクトで爽やかなポップチューンがギュッと詰まった高品質作を届け続けてくれていたものの、アルバム・ジャケットの向こうにバンドの実体を感じにくかったんですよね… まぁ、何はともあれ順調に活動を続けてくれていたみたいで一安心です♪ と、言っても不安はまだ拭い去れて居ません。相変わらずバンド形態は不完全で現在のメンバーは、ピーター・スンデル(vo)、ペア・スヴェンソン(vo)、アンダース・リドホルム(b&g&key)の3名だけだし、特に今回はスティーヴ・ルカサー(!)やジェイ・グレイドン(!!)を筆頭に名うてのスタジオ・ミュージシャンが多数参加して彼等をガッツリとサポートしてる事もあって、よりプロジェクト臭が強くなってしまったのが… 勿論、そのお陰で作品自体の出来映えとスケールはググンとUPして、前作よりも躍動感に満ち溢れた楽曲にはAORにも通じる円熟味も加わり、さらにポップでキャッチーに、さらに華麗でゴージャスになったんですがねー… うーん…AORプロジェクトとして捉えれば別段珍しくもない事かもしれませんが、一応彼等はメロハー・ロックバンドだと思ってるんで… ネガティブな事を最初に述べましたが、勿論アルバムの出来映えは今までで最高の仕上がりでして、耳に心地よいメロディアスでフック満載のうるさ過ぎず軟弱過ぎずの絶妙なバランスの、分厚いハイトーンコーラス&ツボを心得た一級品職人芸Gプレイが斬り込んできて夢見心地にしてくれるメロハー・ジャンル最高峰な劇的ロックチューンが炸裂しまくっとります。 生っぽさやスリージーさを求める向きには小綺麗過ぎに聞こえていただけないかもしれませんが、SWEETを始めキャッチーで美しいコーラスが特徴のバンドが好みの方や、北欧メロハー好きやAORファン、80年代アメリカンハードロック好きな方なら間違い無く一発で気に入る事間違いなしの、爽快にして劇的な美音が満載のアルバムですので是非お求めになって下さい。
by malilion
| 2011-11-02 00:13
| 音楽
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