ARTHEMIS 「HEROES」'10 ![]() 国外じゃなかなか評判がいいという噂の、イタリアン・メロパワメタル・バンドARTHEMISの 前作『Black Society』以来、約2年ぶりとなる2010年リリース6枚目のフル・アルバムをご紹介。 いえ、国外じゃ去年末頃にリリースされてたんですが、レーベル変えてどこかから国内盤発売があるかも…との期待も虚しく、待てど暮らせどリリース情報はアナウンスされず、遂に国内盤発売を諦めて輸入盤を購入した次第でして。 クサメタル好きには割りと知られた存在な彼等なので既にご存じな方も多いでしょうが、前作リリース後にリーダーのAndrea Martognelli(G)以外の全てのメンバーが脱退してしまい、今回は総メンツ入れ替えでの心機一転再出発作となっているのです。 ていうか、もう別のバンドだよね、それって…という心配が的中してか、音の方も大幅に変化しておりました。 ジャケからして、既に雰囲気が「違う!」となったファンの方々も居るはずの、真っ黒な出で立ちのメンバー…モロ、厳めしい(デスやゴシック臭は皆無なので御安心を)80年代後期アンダーグランド・パワメタ・バンドのユニフォームって感じですわ(w 前作から既にジャケがモダン路線だったので、有る程度の予想はついてましたが、まさかここまでガラリと音やイメージを変えてくるとは… 個人的には大歓迎な正統派モダン・パワメタ路線なんですが、前記したように今回から国内盤発売がない、って事がここ日本ではこのイメチェンが国内発売元からどういう目で見られたのかを如実に物語ってますなぁ…(つд`) ここ日本で受けた哀愁のクサメロ・シンフォな美旋律(少々、類型的でしたよね…?)は完全に影を潜め、明らかにダークな雰囲気漂う、ゴリゴリしたヘヴィさと甘みの無いモダンでソリッドな重量感を前面に押し出した正統派メタル寄りのサウンド(アメリカンな類型ベースだけど、歌メロ等が若干甘いメロ強めってとこがポイントか?)にシフトした訳ですが、持ち前の疾走感は健在だし、キャッチーさも失われず、寧ろコンパクトになって引きしまった好印象を個人的には受けましたね。 分かりやすく言うと、以前は湿り気のあるメロが売りのユーロピアンなバンドが、突如としてちょいスピードメタル寄りなアメリカン・パワメタっぽいドライな音になった感じ、って言えばいいのかな? 結果としてこれまでのARTHEMISサウンドより遥かにタフでヘヴィになったし、ストレートでコンパクトになったこの新機軸、新Voの野太くちょっとザラついた声質のパワフルな歌唱法に良く合っているので、これまでのファンからは賛否分かれる変化でしょうが、是非このモダン・アグレッシブ路線のまま突っ走って欲しいですね。
by malilion
| 2011-05-18 16:57
| 音楽
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