![]() 今さら説明不要な70年代より生き続けるキャリア40年超えの最古参ブリティッシュHRバンド、ヒープの通算22枚目となるスタジオ・アルバムが登場! 頭からいきなりいつにも増してハードにオルガンが唸りを上げ、ヘビィなGがネチこくリフを刻んだ時点で「おお!?今回はかなりイケるんじゃないか!?」と嬉しい予感をさせる新作ですが、正にその通り! いつにも増して荘厳かつ叙情的なメロディと重厚な音の洪水が畳みかけてきて一発で魅了されてしまいました♪ ここ数作枯れたというか若干ポップなAOR寄りのアプローチが感じられたアルバムが続いてたので、正直あまりパッっとしない印象だったのですが今回は違います。ええ、違うんです。 真っ向からHR作へ挑んだのが功を奏したのか格段にスケールがデカイ、正にブリティッシュHRっていう疾走感と雄大で力強い音の固まりが止まることなくガンガン炸裂してもう最高♪ ファンならずとも古典的メロディアスHR好きな方ならばイケると感じるのじゃないでしょうか? 旧来からのファンには初期のような妖しい雰囲気(ちょっと初期RAINBOW風?)の曲なんかも収録されたりしてて嬉しい驚きのハズ(*´ω` *) Dsのメンバーチェンジ(もうお年なので仕方がないよね…)がこの変化を誘発したのか、プロデュースの勝利なのかなんなのか知りませんが、このソリッドでタイトな音なら最近のHRユーザーの耳にも古臭くは聞こえないでしょう。 ベテランバンドというと、枯れた渋い味わいへ逃げがち(ミックもう63才だし、それも当然だ)なのに、ここに来てまさかここまでフレッシュでパワフルな新作が聞けるとは…(涙) 嬉しい驚きに小躍りやら感涙に咽ぶやらで忙しいったらありゃしない(笑) しかし、これだけパワフルで暴れ回ってる印象なのに、実際は聴かせどころを押さえつつしっかりとコンパクトに曲をまとめあげてる所はさすがベテランの貫禄といったとこでしょうか? 勢い任せの若手バンドなら無駄で退屈なリードGやKeyソロでせっかくのいい曲が助長になる事しきりですからね。 このコンパクトなまとまりの良さも、アルバムを聴き終えた後の爽快感につながってるんじゃないかなぁ? 個人的に今回の新作は『Look At Yourself』'71 がそうであったように、オルガン&ワウギター&ファルセットコーラスというHEEP要素が巧い具合に2011年風にアップグレードされた、新しいHEEPサウンドの良き基本フォーマットとなる作品のような気がします。 「HEEP? まだあんなロートルの古臭い音聴いてるの?」と、敬遠してるメロ愛好家な方にこそ今作は聴いてもらいたい一品ですね。
by malilion
| 2011-04-26 00:05
| 音楽
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