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THE REASONINGいつの間に大所帯に…


THE REASONING「Adverse Camber」'10  c0072376_746444.jpg

予想外に早いペースで届けられた彼等の3rdアルバム。
いきなりのメンバーチェンジ、と加入で大所帯の7人(vo×2、G×2、B、Key、Ds)編成となったが、サウンドの方は1stからのフロント・レイチェルの美声をメインに据えての英国シンフォサウンド、というのは変わりなし。
しかし、元々しっとりとアンニュイな雰囲気を漂わせる、空間を生かした音を奏でてきた彼等、この新作アルバムからもこんなに大所帯(メンバーフォトで一人メロゥイック・サインしてる場違いな人がいるんですけど…)になったメリットはあまり聞こえてこない……ライブの為なんだろうか?

変化という点で言うと、前作でイマイチと感じていたゴスっぽい雰囲気は消え失せ、彼等の1stの頃やプログレシンフォ系によく聞かれる、しっとりと叙情感あふれる甘美なメロディを聞かせてくれるようになり一安心だ。個人的にもこの方向性はありがたい。好みの音だしね。
やはり彼等のようなバックグランド(exMAGENTA+exKARNATAKA)を持ったメンバーのバンドが、いわゆる流行もののゴス系ロック(余りに音楽的に偏狭で、同行のバンドも類型的過ぎてプログレッシブな精神と相反し過ぎる)を後追いする必要は皆無だと思う。

とは言え「2ndの音が余り受けなかったから元の音に戻しました」という安直な考えなわけもなく、今回など1曲目からいきなりの疾走感あるロックサウンド(ヘビィじゃないけど)が飛び出してきて、一瞬別のバンドのCDをトレイに放り込んだかと、焦った程。
全体的に頭1、2曲でソリッドでシンプルなGが活躍するロック風味が加味された曲が聴け、ともすれば懐古趣味に陥りやすい甘口シンフォサウンドをぴりり、と引き締め、その他大勢のなんちゃちゃってシンフォグレバンドとの差別化に成功しているように思う。
中盤以降、いつもの甘口シンフォサンドが聞こえてくるものの、そこはアンパイで手堅い作り故か。
伸びやかで、アコースティカルなツインGが奏でる音がかなり爽やかで、以前ほどの仄暗さは感じなくなったものの、それでも所謂ポップサウンドと比べれば十分に湿り気たっぷりの翳りのある音で、この微妙ながらポップな変化は個人的には大歓迎です。

1stの頃に聞かれ、個人的にも大好きだったエモーショナルな男女3声ヴォーカルハーモニーパートは殆ど姿を消し(残念!)、今回新加入の新女(!)Voをバックに所々で男声コーラスを交えつつ、レイチェルがしっとりと歌い上げる、というスタイルに変化した彼等だけれど、それってKARNATAKAでモメた構成と同じになってるんですけど…と、一抹の不安を覚えないでもない。

もうKARNATAKAで起きた悲劇が繰り返されない事を祈りつつ……
by malilion | 2010-05-09 07:46 | 音楽 | Trackback
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