ライオンが消えたわけは……


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NARNIA「COURSE OF A GENERATION」'09

前作『Enter The Gate』から約3年半ぶりとなる通算6枚目オリジナル・アルバムが久々に届けられました。

今作はなんといってもVoで創立メンバーの1人であったクリスチャン・リヴェル脱退後の初のアルバムという事で、良くも悪くも彼等のファンはこの新作の出来に注目してたんじゃないでしょうか?

んで、MIND EYEなどにも参加していた経歴をもつGerman Pascualを新Voとして迎えた訳だけど、その声質は前任者クリスチャンとほぼ同タイプで、違いとしては前任者のクリスチャンが高音になるとヒープばりの、か細い(ヨレヨレ?)ファルセット(モーデスト・アトラクションではいい味を出してたけど…)を多用してたのに対して、新Voゲルマンは高音を余り多用せず、低音から中域がパワフルでよく延びる(例えるならロニー・J・ディオ・タイプな感じだろうか?)声で朗々と歌い上げる感じなので、今回のダークでヘヴィな方向性にはぴったりだと思う。

とはいえ、良い事ばかりでもなく、ファンタジーの象徴だったお約束のライオンがジャケから姿を消した事からも伺えるように、以前のインギーの曲を訴えられてもおかしくないレベルでコピーしまくってた(失笑)あの煌びやかさや華麗さ、そして繊細さはすっかり影を潜め、ググッとダークでタフなイメージが強目な音に方向修正されてしまった上に、派手なインタープレイらしきものも聞こえてこず、残念ながら地味なイメージ(クリスチャン・メタルなのにダークとは此如何に!?)になった事は否めない。

ピーコだなんだと騒がれたものの、何かしら注目を集めるようなセールスポイントが欲しいのだが、今のこのバンドの音には面白みというか、このバンドならではの個性というか、音というモノが消え失せてしまったように思えるのが残念ではある…

前作ではプログレ・メタルへの色気も伺えたけど、今回は自身の力量(頼むよ、ホント)も冷静に鑑みて、ドラマティックさ(keyのイントロ・アレンジとかでね)に重点を置きつつ、真っ向勝負のストレートでヘビィな方向で来たのが功を奏したのか、オリジナルVoの脱退という危機を巧く乗り切ったように思え、とりあえず今作に置いてはVo交代の影響は顕著には表れていない模様で一安心といったところか。

以前にもお伝えした通り当初は日本盤のリリースも予定されていたが、結局レーベル倒産でその話もポシャってしまい、残念ながら現在までに新たな日本盤発売元は決定していない模様なので、恐らくこのまま外盤のみのリリースという事になると思われる。

方向性の変わった彼等の音がここ日本でどう受け入れられ、評価されるのか見てみたかった気もするものの、このレベルなら国内盤発売は無くてもいいかも、とも思ったりして…(汗

因みにアメリカ盤(ボーナス曲有)とユーロ盤では収録曲に差がある模様なのでご注意を。
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by malilion | 2010-02-11 03:48 | 音楽 | Trackback
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