AZRAEL 「DREAM ON」'10 基本はHELLOWEEN~ANGRAの流れにある典型的な日本人好きのするメロスピ・ジャパメタルバンドの、前作から約6年半ぶりとなる通算4作目のアルバムがやっとこリリース。 ジャパメタといっても全曲英詞で唄われており、Keyをフィーチュアした曲では北欧メタル的な透明感も感じさせたりするので、いわゆる典型的なジャパメタとは言えないだろう。 まぁ、この英詞を唄うトコが国内ファン層の支持、不支持が別れたりするポイントだろうし、それでも前作までのメインソングライターの脱退がアナウンスされ、一部で新作の出来を心配する声もあったとか、なかったとか…した後に、長いインターバルを経て、こうして解散せず新作をリリースしたのは立派だと思う。 なにせ、どんなに良作をリリースするバンドでも、金銭的サポートが満足に得られず、すぐ解散しちゃうのが日本メタル界の常なんでね… 前作もそうだったけど今作もまた、よく練られた良質のメロディーが矢継ぎ早に繰り出される、これぞジャパメタという美メロの楽曲が目白押しで、デカデカとジャケにも表記されてるように海外でのマスタリングも功を奏したのか、プレイレベルが著しくアップしたのか、「音の良さ」と「演奏陣のレベルアップ」が際立って聞こえる良作となったのは間違いないだろう。 やっぱりスネア裏打ちのツーバスドコドコに、天を衝くハイトーンボイスが轟く疾走曲は最高にかっちょいいものなのだ! まぁ『相変わらずソレかよ』って言われる事もしばしばですけどね。いいものはいいんだからしょうがない! ただ、バンドの結成当初からずーっと気になってるんだけど、今作じゃ随分と太くなったように聞こえるものの、まだまだ線の細い、このへチョイ(失礼!)無理矢理鼻にかかったハイトーンを搾り出すようなVoの声がいただけないんだよなぁ、このバンド……個人的にこの歌い方はハイトーンでもロートーンでもかなり嫌いだ。 元々地声はキレイだし、普通にポップスやフォークを唄うんだったら爽やかで透明感ある声質がピッタリなんだろうけど、如何せんメタルというジャンルだとパワー不足なのは否めない…しかも、メロスピとなるとその線の細さがハイトーンをがなり立てれば立てる程に、バックのオケが充実すればする程に目立って目立ってねぇ…余計にチープでマイナー臭くなるんだよね。 まぁ、これは楽曲を創ってる側にも問題あるので、一概にVoだけを責められないだろうけど、それでもそんなに無理させてたっかい声張り上げさせなくてもいいのに、勿体ない……とか、思っちゃうんですよね。 なんか散々コキ降ろしておいてなんだけど、彼等の哀愁漂うマイナー調のメロディや叙情的でありながら明朗かつキャッチーな曲等は好きなんですよ。ただ、この声が……っていうだけ。
by malilion
| 2010-02-03 02:14
| 音楽
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