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盟友の死を乗り越えて…


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巷で好評の、それぞれが所属するバンドネームの頭文字を取り名付けづけられた噂のプロジェクト、W.E.T.のデビューアルバムが遂にリリースされました!

FRONTIER RECORDSが音頭を(またかよ!)取り、Jeff Scott Soto(Vo TALISMAN)、Erik Martensson(G,B,Key ECLIPSE)、Robert Sall(G WORK OF ART)というその筋では実力者として知られるラインナップと、この流れで来ればメロハー好きなら間違いなくアルバムを聞く前からある程度音の方は予想出来るわけで、その予想通りにこのメンツで悪いものが出来るはずもなく、それぞれの持ち味が見事に融合して素晴らしいメロディアス・ハードへと昇華した期待以上の素晴らしい傑作アルバムが届けられました。

パワーとスピード、そしてハードネスというロックなダイナミズム要素という観点からは今一歩となるけれど、そもそもAOR系の方向性なこのプロジェクトだし、それはそんなに問題じゃないでしょう。
このメンツに求められるメロディアスさ、そしてエモーショナルなプレイと高品質でキャッチーな楽曲(WHITESNAKE+BON JOVIみたいな曲もあって笑える)という点で言えば、間違いなく全編に配されたフックに富む、透明感と湿り気ある北欧メロハー風味な極上チューンの数々は文句なく合格点以上ですし、間違いなく買いですヨ!

JeffのヴォーカルはTALISMANで聞けるファンクでグルービィな曲を歌う時のちょっとダーティな濁り声じゃなく、意識的にAOR寄りにしてる(「TALISMAN」の1stっぽい)のか瑞々しいメロディや分厚いコーラス・ワーク等で
情感溢れる伸びやかでクリーンなヴォーカルを久しぶりに披露してて、まぁその事には別段驚きはしないんだけど、随所に配置されたキーボードのアレンジとか、何気にマルチな活躍をしている(本職楽器以外、なんでこんなに巧いんですか!?)Ericがこれでもかとセンスの良さを見せつけてるのには驚かされました。

DVDが付属するスペシャルパッケージもリリースされてるんで、映像も楽しみたい方はそちらをどうぞ。

願わくば、これだけ良いアルバムをリリースしたんだから、一過性のプロジェクトじゃなく是非ともこのまま活動を続けて次作もリリースして欲しいものですね…
by malilion | 2009-12-19 03:53 | 音楽 | Trackback
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