MARILLION「less is More」'09
思いの外早く届けられた彼等の(16作目に当たる!)新作は、随分前からアナウンスされていた通り、過去に発表した楽曲のアコースティックバージョンを収録したセルフカバー集となりました。 内容は、89年のSEASONS END収録のTHE SPACEや、昨年リリースされたHAPPINESS IS THE ROADまでのアルバムからの選曲による、新曲1曲+過去の既発曲10曲(+隠しトラック1曲)をアコースティック調にリアレンジした計12曲となっていて、どのトラックも既存曲とは一線を画す(安直なリアレンジじゃない!)出来なので、ファンならずとも購入しても損はありません。 といっても、随分前から彼等の作品は国内未発売という、なんとも由々しき事態に陥っているので、久々に華麗なマリリオン節が復活した2枚組な前作と共に、聴き応え十分な佳作である本アルバムもネットでもって購入して(サイト購入特典で未収録曲を1曲DL出来る)是が非でも愛聴盤に加えることをお勧めする! 一部エレクトリック・ギターも聴かれるが、アコギ、ベース、ハモンド、パイプ・オルガン、ピアノ、ドラムス等以外にも鉄琴、ハーモニウム、オートハープなんて珍しい楽器も聴かれる、単に使用楽器をアンプラグドに差し替えただけでなく、アコースティックならではの繊細なタッチや、落ち着いた作りに相応しいアレンジ等の変更がかなり加えられているのがミソなのですヨ。 いかに少ない音数で豊かな表情を見せられるか、と言わんばかりに派手さの皆無な、シンプルにテクを削ぎ落として研ぎ澄ませることでメロディー・ラインの美しさを浮き彫りにし、詩情豊かなヴォーカルと哀愁漂う美メロを聴かせる、冬の静かな一人夜にコーヒーでも飲みながら、じっくりと味わうように楽しむのがお似合いな、英国叙情豊かな繊細且つジェントルなアルバム、とでも言えばいいのだろうか? 何はさておき、Steve Hogarthの声の枯れっぷりが、たまらなくこのアルバムにはマッチしていてグー!(w なのです。
by malilion
| 2009-11-01 02:10
| 音楽
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