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明けましておめでとうございます。m(_ _)m



新年早々、風邪でダウンな青匣デス……(´Д⊂
どうぞ、今年もよろしく。

Frost* 「Experiments in Mass Appeal」'08 明けましておめでとうございます。m(_ _)m_c0072376_10091030.jpg

さて、丁度冬景色を眺めながら聴くのにピッタリなアンニュイサウンドの、Kinoを購入しているファンなら当然押さえているだろう彼等の新譜が去年後半にリリースされてました。

あっさり解散しちゃったのに、2ndの為に再結成したのね(w

まぁ、それはさて置き懐古趣味に陥らずに現代的で気持ちの良い音作りとか、グレ好き大好物な不条理な転調とか、もう堪らなくイカしてたインパクト絶大だった前作の素晴らしさは方々で色々な方が絶賛しているように、「コレぞ現代グロプレの進化すべき道!」ともいえる傑作だっただけに、本作では一聴してゴリゴリとグレHMチックに押しまくる分りやすいパートが減ったので、そっち系の音を期待してた方はちょっとガッカリかもしれぬが、このスマートでインテリな、モロにコンテンポラリーロックともいえるモダンで淡い感触な、ソリッドな現代的シンフォ・プログレも大好物な自分的にはモチ新譜は大満足です。

後はメンバーチェンジの為(1stのジャケに映ってなかったし、元から雇われだったのかツアー要員だったのか…)では無いけれど(J・ミッチェルは現在もバンド在籍。なんであんまり唄わなかったんだろう?)、リードVoを新入りGが取っている(所々でT・ハーネルっぽく聞こえる!?)為か、かなり雰囲気が違って聞こえる(レディオヘッドっぽいかなぁ…)大きな理由であるとも思う。

前作と同じようにメロウで爽快な曲想は共通しているものの、「ギターが鋭く切り込んできて、豪快かつメタルばりにヘビィ!」といった感触が耳に残った前作に対して今回は「浮遊感のある、どこか冷たさの感じるモダンポップ」といった感触が耳に残るのです。

乱暴な表現だけど前作が夏なら、こっちは冬、みたいな。
いや、彼等の音は夏って程、あっけらかんとしてる訳じゃないんだけどね。まぁ、対比ってことで。

当然、既に色々なグレ系批評サイトでも絶賛の嵐なわけだけど、ひたすら願うのが彼等のような「今」のグレバンドの音をファンの耳に届けて欲しいなぁ、って事。

プログレは根暗でも、訳わからん展開ばかりの自己満音楽でもないんだぜ、こんなに楽曲は至ってシンプルに聴こえたって、ポップだってグレなんだぜ、と伝えたい。
こんなのグレじゃない、ただのテクニカルなだけのモダンポップじゃん、と批判するロートルにこそ言いたい。

いつまでもハモンドオルガンだ、メロトロンだとか、カビ臭いヴィンテージキーボードに拘って後ろ向きにオナニーしてないで、スカッと現代的な音造りの、本来の意味でプログレな音を楽しもうぜ、ってね。

最初のとっつきは静かで淡泊なように聞こちゃうものの、すぐに浮遊感のある淡い雰囲気なパートとダイナミックに疾走するパートが交互に展開するメリハリ利いているメロとか、スリリングなインストパートに浮遊感あるキャッチーなヴォーカルが絡んで怒濤の展開美を見せるトコとか、もう聴き応えありすぎで魅了されまくりなんだからサ! 

コレこそ即買い推奨盤だ!




by malilion | 2009-01-13 19:15 | 音楽 | Trackback
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