|
BOSTONのアルバム『Life, Love & Hope』'13 にフロントマンとして参加し、自身が率いるバンドDECARLOでも活躍していた米国人シンガー Tommy DeCarloが3月9日に死去した。享年60歳。 昨年9月に脳腫瘍と診断され懸命に闘病を続けていたが遂に力尽きてしまった模様だ… 2025年10月、Tommy DeCarloはFacebookで『予期せぬ健康上の問題』を理由にパフォーマンス活動から退く旨を発表していたが、そんなに深刻な状況とは思いもよりませんでした。 BOSTONはそう作品をリリースしないのはもう誰も疑問に思わないだろうけれど、息子さんと鋭意活動中であったDECARLOの新作を心待ちにしていただけにこの訃報には驚かされました。 DECARLOは解散してしまうのか、息子さんと残されたメンバー達で活動を続行させるのか続報を待ちたい。 R.I.P. Tommy DeCarlo.You will be missed... #
by malilion
| 2026-03-10 19:35
| 音楽
|
Trackback
BAND CENTRAL STATION 「Now Arriving...」'01 米国New York州New York市周辺で1991年から1995年にかけて活動したツインギター&キーボード入り6人組USロック・バンドB.C.S. が解散後の2001年にリリースした自費CD-Rデヴュー・アルバムが、マイナー・メロディアス・バンドの発掘再販でマニアに有名なイタリア STEELHEART Records『The〝LOST U.S. JEWELS”Collectors Series』の第21弾としてリマスター&500枚限定でリリースされたのを即GET! BAND CENTRAL STATIONはNY周辺で活動するカヴァー・バンドやローカル・バンドのメンバー達が90年代初頭に集い Larry と Joe のBorgese兄弟を中心に結成された、BOSTON、JOURNEY、FOREIGNER等の80年代メジャー・シーンを賑わしたビッグネーム達の影響を全面に押し出した軽めのポップでキャッチーな80年代王道サウンドが身上のセミプロ・バンドで、元々は当時1000本以上をメロディアス・ロック愛好家のニューヨーカー達に売り捌きアトランティック・レコード等複数のレーベルの関心を引いた1991年リリースの4曲入りDemoテープ『Now Arriving』が本作音源の中心となっており、バンド解散後に音楽活動の記録にとmp3.comで2001年に12曲入り音源集をリリースすると好評を博し、それを受けて同年に自主制作CD-Rでデヴュー・アルバム『Now Arriving...』をリリースすると瞬く間に完売、その後何年も入手不可能となっていたメロハー・マニア垂涎のレア盤であります。 ライナーノーツによると解散直前にはNOW & THEN レーベルが彼等に興味を示し、契約に際しては楽曲の再レコーディングと再アレンジを求め実際レコーディングは幾つか試みられたが結果的に何の成果も得られず、それが引き金となってバンドは解散してしまった旨が記されておりなんとも悲しい結末に胸が痛みますね (´д⊂) この手の発掘モノや再発モノで紹介される幻のバンド音源紹介でお決まりの、90年代初頭に勃発したグランジ・ムーブメントの台頭により正式契約は果たせずバンドは解散、な一連の流れを何度見て来た事か…あのクソ・ムーブメントの弊害でどれだけの有望な若手バンドが米国を中心に世界中で姿を消したのか想像するだけで寒気がします… ('A`) さて、限定とは言え待望のリイシューが成された本作、元々がデモテープや自主制作未発音源であった事からも察せられるように万全の録音環境での制作でない為か、元からBOSTONのサウンドをベースによりポピュラリティの高いコンテンポラリー・ロックへの接近を狙っていたからなのかハードさはそれ程でもない、加えて完全リマスター音源を謡っているにも関わらずボトムの鳴りも些か貧弱な、総じて軽めな殆どハードポップと言えるメロディアス・ロックサウンドを鳴らしており、ガッチリお金を投資されたプロフェッショナルな環境下で録音された作品であったならばもう一つ、二つ聴き終えた後の印象の段階が上だったのではと思えるちょっとションボリ気味な仕上がり具合となっており、暗黒のグランジー時代に活動していた事によるゲタを履かせて貰えていた評価を忖度抜きに考えるとデモテープに毛の生えた程度の貧弱なサウンド・プロダクション作なのは否めないでしょう。 そうそう、コーラス・ワークのアレンジのせいなのかキーボードのちょっと古いサンプルの鳴りの為か、そこはかと80年代初期のアメリカン・プログレハードっぽさが香るのが90年代の東海岸バンドが演っているのに意外な驚きと喜びをもたらしてくれたのは完全に予想外でしたね♪ (*´∀`*) コンパクトでストレートな如何にもアメリカン・ロック然とした楽曲で軽快に掻き鳴らされる程良くハードエッヂあるメロディアスなギター・ワークやキャッチーで爽快なコーラス・ハーモニー、頑張ってサウンドの華やかさやアレンジの妙を随所で演出するシンセ・ワーク等、デモテープとして考えるなら十二分以上の出来映えで、惜しむらくは彼等の音楽を完全に表現しきれるプロダクションでなかったのがアルバムや楽曲の完成度をスポイルする結果になってしまっているのが如実に分かるのが悲しい… 80年代中期に彼等が活動してメジャー契約を果たせていたならば間違いなく優れた仕上がりの、チャートアクションも好調な売れ筋アルバムをリリースしていただろう事が容易く想像できる、ハードさやヘヴィさは弱めながらよりメインストリーム寄りなキャッチーでポップな爽快サウンドの本作、後5年程早くリリースされていれば疑う余地なくB.C.S.の名をメジャー・シーンに刻めただろうに…時流の急激な変化に弄ばれた悲運なバンドでありました。 因みに、バンド解散後それぞれのメンバーはカヴァー・バンドやローカル・バンドでの活動を今も続けている模様だ。 今回の限定リイシューにあたり、新規アルバム・カヴァー、完全リマスター・サウンド、ROCK CANDY & POWERPLAY MAGAZINESのRob Evansによるライナーノーツ、未公開写真、フライヤー、そして全歌詞を収録した豪華な16ページのフルカラーブックレットが付属するのでレアなオリジナルCD-R盤をお持ちの方も本作を買い直しても決して損はしないでしょう。 自主盤故メジャー所と比べるまでもなく決して高品質なメロディアス・ロック作ではありませんが、既述のバンドや軽めなサウンドでもメロディアスなロック作になら目のないマニアックなメロハー・ファンな方なんかに是非一度本作をチェックしてみて欲しい、そんな通好みな暗黒の90年代に徒花の如く活躍したバンドの遺した音源であります。 Track List : 01. I Can't Wait 02. Here Comes Love Again 03. Judgement Day 04. When 05. You Want It You Got It 06. Dangerous 07. What's Your Name 08. You Never Said Goodbye 09. Drivin‘ Me Mad 10. Whatever It Takes 11. Hitman 12. I Found Love BAND CENTRAL STATION are : Rick Haller : Lead Vocals、Guitars Larry Borgese : Guitars、Backing Vocals Joe Borgese : Keyboards、Backing Vocals Frank Saliba : Guitars Rob Egan : Bass Chris〝Pez" Lopez : Drums Produced by BAND CENTRAL STATION Engineered & Mixed by Larry〝Rockman" Borges CD-Reissue Remastered by Primo Bonali / SteelHouse Studios,Milano #
by malilion
| 2026-03-06 14:12
| 音楽
|
Trackback
BOA 「All Wrapped Up」'26 アメリカ北東部マサチューセッツ州ミルフォードで1987年にギタリスト Jay Tullioとヴォーカリスト Mike Alberta を中心に結成され、以降は州都ボストンのロック・シーンを中心に80年代後期~90年代初頭に活動していたツイン・ギター5人組メロディアス&グラムHRバンドの、1987年のDemo音源や1990年作のカセットEPの楽曲を含む、1987~1991年の間に彼等が遺した未発表&レア音源の全19曲が米国インディ・レーベル Eonian Recordsから初CD化リリースされたのをちょい遅れてGETしたのでご紹介。 簡単な彼等のバイオを紹介しておくと、地元で活躍していた Jay Tullioとベーシスト Jon-Paull Royer率いるWIDOWとギタリスト Dean Mahalickとドラマー Mike Alberta が在籍していたEXHALOが1987年1月に合体する形でBOAは誕生し、その際 Mike Alberta がドラマーからリード・ヴォーカルへチェンジして活動を開始する。 正に80年代ロック黄金期が最高潮に達するその時に彼等は結成された訳だ。 EXTREMEとの仕事で知られる Bob St. Johnをプロデューサーに迎え、FOREIGNER、STYX、JOURNEY、TRIUMPHのメロディアスさと精密さにBON JOVI、EUROPE等を代表とする80年代HRバンドが持つパッションを融合させた所謂USロックの王道らしいメインストリーム・ロック・サウンドの創作を目指し創作を加速させる。 クラブ・サーキットを開始する傍らデモ音源も積極的にリリースしラジオ等メディアでも取り上げられるなど、活動が本格化する内にNew Englandでもその名が広く知られる話題の新進気鋭バンドの1つと成っていく。 キャッチーなヴォーカル、分厚いコーラスワーク、そしてスリリングでエネルギッシュな演奏を繰り広げ、ボストンを中心とするクラブサーキットでDIRTY LOOKS、DORO、ENUFF'Z NUFF、HURRICANE、KILLER DWARFS、SAIGON KIX、EXTREME、WHITE LION、L.A. GUNS、KIXなど、数多くのメジャー・バンドやロ-カル・バンド達と共演を果たしThe Channel、Club Ⅲ、Sir Morgan's Cove、Axisといった伝説的なクラブでその姿を聴衆の目と耳に焼き付けた。 しかし全世界のメロディアス・ロック・バンド達に訪れた不幸が彼等の活動にも暗い影を落とし、グランジー・ブームの中でメンバーの結婚やプライベートな諸問題、そしてシーンの逆風を考慮してかバンドは活動休止へ。 各メンバーはそれぞれソロ活動やコラボレーション、作詞作曲提供等で活動を続け、年月は流れていく… BOAは正式に解散表明した事はなく、Mike Albertaが語る所によると今回の旧音源アーカイヴ作リリースに合わせどうやら再び活動を再開させそうなので是非に新作を届けて欲しいものであります。 本バンドを特徴づけているのは、フック満載のキャッチーでコンパクトに洗練されたHRサウンド以上に、フロントマン Mike Alberta のパワフルでエキセントリックなハイト-ン・シャウトも聴かせるリード・ヴォーカル、ギタリスト Jay Tullio のハイトーン・ハーモニー・ヴォーカル、そしてベーシスト Jon-Paull Royer の低音ハーモニー・ヴォーカルというDOKKENやSTRYPER、SWEETを思わすクリスチャン・メタル張りの美しい三声和を武器に、グラムやL.A.メタル等の要素も垣間見せつつ『これぞ80年代アメリカンHMサウンド!』と言うドライで軽目な完成度の高い王道メジャー路線サウンドを披露している事だろう。 些か類型的なサウンドなのは否めないが当時のメジャー・サウンドを意識しての方向性だろうからこれで大正解なのは間違いなく、後はシングルヒットが一発出てMTVでビデオクリップをヘヴィ・ローテしてもらえればOK、な流れが狙いだったんでしょうね。 全音源をまとめた為か楽曲の出来にバラつきがありアルバムとしては纏まりに欠けるものの総じて悪印象は薄く、叶うならばガッツリとお金をかけた高品質プロダクションでこの美声ハーモニー・コーラスが効いたグラマラスでキャッチーな楽曲を聴きたかったなぁ… (´д⊂) ゲスト奏者のキーボード・サウンドが入ると一気に叙情感ある美旋律が流れ出し、そこはかとユーロ圏バンドの影響、というかSTYXやBON JOVI、EUROPE等の影響が表れてくるのも興味深い点で、正式音源がリリースされていたならばもっとウェットなメロディが聴ける好盤になったのかも? この手の90年代初頭に消えていったメロディアス・バンドの遺した宝石の原石の如き素晴らしい音源を耳にするにつけ『時代が悪かった』『もし時流が変わらなければ間違いなくメジャー・デヴューしてその名を全米に轟かせチャートを賑わしただろうに』という残念な気持ちで胸が一杯になり悲しくなりますね… アーカイヴ音源集なので音質のバラつきやノイズ、音ヨレ等も僅かにありますが概ね良好な状態と言えるので劣悪音質発掘モノが苦手な方はご安心ください。 既に別行動をして長い年月を経てはいますが、願わくばオリジナル・メンバーでリユニオンして今度こそ正式音源をリリースしてロック・シーンへカムバックして欲しい所であります。 Track List : 01. Money Loves Money 02. Shake Me 03. Lonely 04. Drivin' On The Edge Of The World 05. Too Much 06. One Last Look At You 07. Make Me Your Fool Again 08. Take You To Me 09. My Sweet Baby 10. Turn It Around 11. Heart In My Hand 12. Reach 13. We Can Find A Way 14. All Alone 15. Cold Tomorrow 16. Not That Kind 17. On The Edge 18. Some Kind Of Wonderful 19. One Last Look At You (Acoustic Version) BOA are : Mike Alberta : Lead Vocals & Acoustic Guitar Dean Mahalick : Guitars & Vocals Jay Tullio : Guitars & Vocals Jon-Paull Royer : Bass & Vocals Steve Laquidara : Drums & Percussion with : John Fannon : Keyboards on All Songs Played, except Tracks 3 & 10 paul Cervone : Keyboards on Tracks 3 & 10 Produced by BOA Engineered & Mixed by Bob St. John P.S. 先月末に直輸入盤国内仕様もリリースされており、輸入盤と比べ少々お高いですが入手が容易になったのは大変喜ばしい事でしょう。 #
by malilion
| 2026-03-01 17:32
| 音楽
|
Trackback
VIOLET 「Silhouettes」'26 2019年にドイツのStuttgartで結成されフィメール・シンガー Jamie Beckham嬢を擁するキーボード入り5人組ハードポップ・バンドVIOLETが、前作2nd『Mysteria』'24 から2年ぶりに新曲+デジタル・オンリー既発曲+LIVEで構成された変則EPをドイツの Metalapolis Recordsへの移籍第一弾作としてリリースしたのをちょい遅れてGET! 全くの無名バンドであったにも関わらずデヴュー作『Illusions』'22 と『Mysteria』'24 の2枚の80年代リスペクトのカラフルでポップなアルバムの素晴らしい内容故かドイツ公式ロック/メタル・チャートで13位にランクインし、シングル『Angelina』や『Arms Around』はスイスやスウェーデンのiTunesロック・チャートに食い込むなどユーロ圏のみならず世界中の多くのAOR&メロディアス・ロック愛好家の耳と心を掴んだ彼等、シーンに満ちた好機を逃すまいとしてかレーベル移籍も関係したのか些か慌ててEPをリリースする事になったのだろうがその出来映えは決してファンの期待を裏切らぬ仕上がり具合だ♪ (゚∀゚) 新曲3曲に加え、2024年リリース済ながら未だアルバムには未収録であったデジタル・シングル『Calling For You』の初フィジカル化、2024年12月の『Mysteria』リリース・パーティで録音されたLIVE音源、更にまだ『Fall In Love』というワーキング・タイトルだった2nd収録曲『I Don't Want To Fall In Love』の初期Demo音源などが収録された変則構成EPとなっており、ステージで経験を積み今まさに急成長を遂げている新世代バンドの一瞬を切り取った、VIOLETファンならずともユーロ圏チャートを賑わす有望なニュー・カマーの動向に興味がある音楽ファンならば決して見逃せぬ一作となっております。 本作は2ndで示した音楽性を更に一歩進め完成度を高めたものとなっており、デヴュー以来の音楽ベースである80年代ユーロ・ハードポップ・サウンドに20年代バンドに相応しいモダンなデジタル・テイストを加え、楽曲、演奏、アレンジ、プロダクション等をより洗練させスケール感をアップさせた、アナログ風味な最新テクノロジーと瑞々しい美旋律、そしてキャッチーなユーロ・ポップ・サウンドが満載のファン必携の注目作だ。 シーンでの好リアクションを実感しているのかデヴュー作では幾分か気負いの様なものが伺えた Jamie Beckham嬢の少しハスキー気味でマイルドな如何にもキャッチーなポップスにピッタリの滑らかなヴォーカルは自信に満ち溢れて2ndで聴けた歌唱以上にシットリとエモーショナルに堂々と歌い上げる割合が増えており、更にバンドの頭脳でギタリストの Manuel Hellerのジェントリーで穏やかな歌声をフィーチャーして部分的に男女混声でリードにコーラスにとフックある華やかな歌メロを構成する点が楽曲に実に良い捻りを加えているのが本作の新曲やLIVEトラックでも良く分かり、それがその他大勢のハードポップ・バンド達との差別化に成功している大きな要因の一つなのは間違いないだろう。 デモ曲『Fall In Love』ではその Manuel Hellerがリードヴォーカルを担っており、流石に音域的な問題や歌いっぷりで Jamie Beckham嬢の歌唱力に大きく劣ってはいるが彼が最後まで一人で歌い切った楽曲を聴けるのは実に興味深かったですね。 このまま音楽性の幅が広がり、更にポピュラリティを高め(優美なストリングスを絡めたアレンジにその辺りが伺える)より巨大な音楽市場であるコンテンポラリー・シーンへ踏み出すのか、それともまだハード・ポップに軸足を置いたままロック・シーンでの可能性を模索するのか、来るべき新作フル・アルバムへの期待と妄想は留まるところを知りません (*´ω`*) とまれTOTO、HEART、STARSHIP、ROXETTE、SURVIVOR、VIXEN、THE BANGLES、Lita Ford、Patty Smyth、そしてDOMINOEといったキャッチーでポップなキーボードをフィーチャーした80年代サウンドを愛するリスナー達にとって、VIOLETは見逃せぬ存在だと断言できますので是非一度ご自身の耳でチェックしてみて欲しいですね。 因みに本作も前作2ndに続き国内盤リリースは無い模様なのでフィジカル盤をお求めの方はお早目にネ! Tracklist : 01. Set Me Free 02. Dangerous You 03. Somewhere, Somehow 04. Calling For You 05. Arms Around (Live) 06. Sex In Harmony (Live) 07. Blame It On The Night (Live) 08. Fall In Love (Demo) VIOLET are : Jamie Beckham : Lead Vocals Manuel Heller : Guitars、Vocals Filip Kuzanski : Keyboards Eric Hart : Bass Maurice Probst : Drums Produced & Mixed by Andreas Konstandaras #
by malilion
| 2026-02-26 21:46
| 音楽
|
Trackback
BANGALORE CHOIR 「Rapid Fire Succession : On Target Part II」'25 Udo Dirkschneider不在時のジャーマンHMバンドACCEPT作『Eat The Heat』でヴォーカルを務めた David Reece (ex:ACCEPT、ex:BONFIRE、ex:EZ LIVIN'、REECE、WICKED SENSATION、etc…)が1991年に結成したツイン・ギター5人組アメリカンHRバンドの記念すべき1992年デヴュー作『On Target』の続編作が、前作『Center Mass』'23 から2年振りに再結成第四弾作、通算5thアルバムとしてトラディショナルなHM&HR復興へ意欲を見せるカナダの新進気鋭レーベル Brave Words Recordsから去年10月にリリースされたのをかなぁーり遅れてGETしたのでご紹介。 タイトル通り本作は彼等の33年前のデヴュー作の精神的続編作と言う事らしく、前作『Center Mass』収録のLIVEトラックでも1st曲を再演していたし、これまで二度もリイシュー(デモ・トラック集までリリース済)を繰り返している事を見てもメジャー・レーベルのGiantからリリースした『On Target』は David Reece的にかなりのお気に入り作なのだろう。 その気持ちもむべなるかな。何せその如何にも『アメリカンHRはかくあるべし!』というフック満載な極上のキャッチーさと大陸的スケール感ある豪快でハードドライヴィン具合抜群な80年代アメリカン・ロックの空気感をダイレクトに封じ込めた素晴らしい出来栄えとは裏腹に、90年代初頭にメジャー・シーンを震撼させたトレンド・チェンジの煽りを喰らって商業的失敗、即バンド消滅の流れだったので彼的にも未だに未練タラタラで『アレがなんで売れなかったんだ!』と、納得いかぬまま気が付けばこんなに年月が経過してしまったんでしょうから。 本拠地をドイツへ移し2010年の再結成作リリースにあたって既にオリジナル・メンバーは David Reeceだけとなり、以降相棒として長きに渡って彼の傍らに居続けるのは元SINNER、元U.D.O.そしてソロ活動中でREECEでも行動を共にするギタリストの Andy Susemihlだけで、本作でも彼のみが前作から引き続き参加していて他メンツは一新されている。 と、言うか何故か大勢のギタリストがメンバーとしてクレジットされていて、もしかしたら制作中にサイド・ギタリストが入れ代わり立ち代わりした半ばプロジェクト状態だったのかも…って、もう随分前から David Reeceと Andy Susemihlの双頭プロジェクト状態たったから今更な話かもしれません(汗 まぁ、そもそもデヴュー作リリース前後でもメンバーが大勢入れ替わってる歴史があるので、このバンドを率いるバンマスの David Reeceさえ居ればバンドが成り立つのは90年代のその昔から決定事項だったんですが… David Reeceはかねてから『BANGALORE CHOIRにはやり残したことが有る』と語っており、本作はアメリカンHRの黄金期である80年代への回帰を意識しつつ、これまでのキャリアで培った経験(リードトラックの出だしでニヤリ、としてしまった♪)やモダンな感覚を付け加えた〝古くて新しい”作風となっており、80年代メジャー・シーンを賑わした王道感とAOR&コーポレート・ロック的なキャッチーさをバランス良くMIXし David Reeceの説得力の増した他の誰でも無い彼特有の持ち味を再確認させてくれる力強いヴォーカルとクリスプでドライなギター・サウンドを主軸に据えた、幾分かレイドバック感漂うモダン・メロハー・サウンドへ結実させたアメリカンHRサウンドを提示している。 それにしてもその David Reeceの歌声ですが、WHITESNAKEの David Coverdaleのヴォーカルからブルーズの泥臭さとディープさを抜いて元VAN HALENの David Lee Rothっぽいカラと朗らかな声質を合わせて少し濁らせたイメージの、決して抜群の歌唱力がある訳でもなく器用でもない表現の幅も狭くどちらかと言えば一本調子になり勝ちなヴォーカル・スタイルなのですがそれ故にと言うかだからこそと言うべきか特定の音楽、特にカラッとドライでスケール感ある80年代米国アリーナ・ロック・スタイルな音楽に良くマッチするんですよねぇ、だからこそ色々なプロジェクトだったりバンドへ招かれたりして来た訳だしこれだけキャリアを重ねても殆どその歌声が変わらない、変わりよう無いからこその他の誰にも真似出来ぬ〝強み”がある、ロック・バンドのフロントマンとして必要不可欠な特別な能力を有する存在なのは激動のショー・ビジネス世界を長年生き残って来た事が証明しているとも言えるでしょう。 イヤー、久しぶりに『On Target』を引っ張りだして聴いてみましたけどホントに殆ど変わらぬ David Reeceのその歌声には感服(汗)であります…流石に経年で以前の様な迸るエネルギッシュさは感じないが反面リラックスした味わい深い歌唱を披露していて長らくキャリアを重ねて何を彼が得て来たのかを披露してくれていて大変興味深かったですね。 彼等のデヴュー作『On Target』は個人的にも大変気に入っている一作なのはここでのリマスター盤紹介時にも語りまくったので割愛しますしなので本作の方向性は大歓迎でありますが、少し気になったのはMIXの加減なのか、敢えてそういう方向性を目指しているからなのか幾分か丸みを帯びた古めかしいサウンドで、そこが最新のメロハー作のキンキンと耳に響くプロデュースされまくった音圧高い硬めのメロハー・サウンドに慣れていると違和感を感じ、当時の作品に慣れ親しんでいるオールド・ファンな方なんかには妙に懐かしい、楽器の鳴りに隙間と奥行きを感じる温かみあるサウンドの様に聴こえるかもしれない。 ドイツを本拠地に活動している為か初期に比べれば幾分か David Reeceの音楽にも叙情感が付け加えられてはいるが基本ドライでストレートなアメリカン・サウンドなので言われなければ米国ベースな活動のバンド作に思えるだろう。 苦汁をなめたACCEPT時代の『Prisoner』のリレコーディングやHUNGRYHEART、HARDLINE等で活躍のギタリスト Mario PercudaniやWARLORD、ALCATRAZZ、JACK STARR等のバンドで知られるオーストラリア出身のヴォーカリスト Giles Lavery、スペインの古豪HRバンド Nuや数多くのインディ・バンド作へ参加していたスペイン人ベーシスト Gorka Alegra、NEW ENGLAND、ALCATRAZZ、WARLORDのキーボーディスト Jimmy Waldo、そしてAXEL RUDI PELL、ROUGH SILKで活躍した Ferdy Doernberg等のゲスト奏者が多数参加しているのでそんな事前情報に耳がピクピクッとした方は是非一度本作をチェックしてクレジットを確かめてみて欲しい。 Track List : Act 1 01. How Does It Feel 02. Driver's Seat 03. Love And War 04. I Never Meant To 05. I'm Headed For 06. Bullet Train 07. Swimming With The Shark 08. The Light Act 2 09. Prisoner 10. The Beauty 11. Sail On 12. Trouble With The Truth 13. Still The Same 14. Blinded By Fire In The Sky 15. Rock Of Ages 16. Mending Fences BANGALORE CHOIR are : David Reece : Lead Vocals Diego Pires : Lead & Rhythm Guitars Eric Juris : Lead & Rhythm Guitars Andy Susemih : Lead、Rhythm Guitars & Backing Vocals Mario Percudani : Lead、Rhythm Guitars & Backing Vocals Riccardo Demarosi : Bass & Backing Vocals Nello Savinelli: Drums with : Giles Lavery : Backing Vocals on Tracks 9 & 13 Gorka Alegra : Bass on Track 10 Jimmy Waldo : Keyboards on Track 11 Ferdy Doernberg : Keyboards on Track 16 Giovanni Tradari : Keyboards on Track 10 Produced by Giles Lavery & David Reece #
by malilion
| 2026-02-25 17:41
| 音楽
|
Trackback
|
カレンダー
カテゴリ
以前の記事
2026年 03月 2026年 02月 2026年 01月 2025年 12月 2025年 11月 2025年 10月 2025年 09月 2025年 08月 2025年 07月 2025年 06月 more... お気に入りブログ
最新のコメント
メモ帳
検索
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||