独産テクニカル・ミクスチャー・プログHMバンドCRYSTAL BREEDが待望の2ndをリリース!('(゚∀゚∩

c0072376_21334104.jpgCRYSTAL BREED 「Barriers」'17

Uli Jon Roth BAND等で活動する Niklas Turmann(Vo&G)と Corvin Bahn(Vo&Key)を中心にドイツのハノーバーで08年に結成された、ツインVo&キーボード入り独産4人組・プログレ・メタルバンドの待望の2ndが6年ぶりにリリースされたので即GET!

メタルコア系みたいな無愛想でささくれ立ったダーティなイメージのジャケだし、このインターバルでベーシストが Michael Schugardから Nico Deppischへチェンジしているが、音楽性に変化は見られない。

1stで見せたIT BITESやFLOWER KINGS、そしてSPOCK'S BEARD等ばりなテクニカル&タイトなアンサンブルと多彩で分厚いコーラスワークを駆使し、夢劇場風なプログメタル風味も各所でピリリと効かせ、よりポピュラリティの高いキャッチーで疾走感あるフック満載のミクスチャーHMサウンド路線を継承しつつ、新たな試みにも野心的に挑んでいる力作だ。

ミクスチャー系と言うと、下手をすると纏まりのないとっ散らかった散漫な音楽性になりがちだが、ジャージーなハモンドだったり、ハードドライヴィングなギターや、ファンキーなチョッパーベースが暴れまくったり、怒濤の高速ユニゾンを披露したりと、各プレイヤーがテクニカルなプレイを繰り広げても、最終的にキャッチーなメロディアス・サウンドに集約されるヴァラエティ豊かな音楽性がこのバンドの強みだろう。

デビュー作より若干ヘヴィさが増してより骨っぽくシンプルなサウンドに纏まり、シンフォ度とコーラス量が減って合成感があった人工臭も薄れた、ソリッドなヘヴィさとキャッチーな派手さの一見相反する要素を巧みに組み合わせた楽曲の、その絶妙な押し引き加減と怒濤の畳みかけ具合にさらに一段磨きがかかったサウンドは、メジャー・プログ・メタルバンドにも一歩も引けを取っていない堂々の完成度だ。

前作のようなストリングス・カルテットをゲストに招いていないが、それでもヴァイオリンとチェロ奏者はゲストに迎えているので艶やかなストリングの響きも補完しつつ、1stで聞けた繊細さやメランコリックなメロもリリカルなピアノ・ソロやアコギの爪弾きもバッチリ本作でも聞けるものの、よりバランスをヘヴィさに偏らせた本作のサウンドの方が、所謂一般的なプログメタル的サウンドに近いので、シンフォ路線や古典プログレ系好きな方の守備範囲からは大きく外れてしまっているだろうからご注意を。

プログレ系やHM系の情報媒体等で余り注目されにくいサウンドではありますが、その確かなテクニックとポップでキャッチーなミクスチャー系・プログレッシブ・HMサウンドを、是非一度ご自身の耳でチェックして見て下さい!



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# by malilion | 2017-04-18 21:26 | 音楽 | Trackback

復活の狼煙?別れの挨拶? SHOTGUN SYMPHONYがリマスター旧音源アーカイヴ作をリリース!

c0072376_15344127.jpgSHOTGUN SYMPHONY 「The Last Symphony A Retrospective ~Limited Edition~」'17

5人組USA産メロディアスHRバンドが、新曲も一曲含む「Highway To Tomorrow 2010 - Live At Firefest」'11 発表以降、音源リリースの無かったが、やっと音源をリリース(バンドロゴが1st時の!)してくれたので即GET!

世界的時流に逆らってキーボードサウンドを活かしたポップでキャッチーなメロハーサウンドをひっさげ93年にデビューし、ここ日本では歓迎された彼等。

紆余曲折しつつも当初の音楽性を保ち活動を続行したが、やはり世界的な時流には逆らえず惜しくも2002年に解散してしまう。

2010年から再結成して再始動していた彼等が、この度、93年の1st『Shotgun Sumphony』、97年の3rd『On the Line of Fire』、99年の4th『Sea of Desire』をオリジナル・マスターテープからリマスターし、さらに97年の2nd『Forget The Rain』のオープニングトラック「Carousell Of Broken Dreams」をオリジナル・ラインナップ(現在はリユニオンした)でリ・レコーディングした2017年新ヴァージョンも収録した、未発表曲や未発表デモ音源、そしてLIVE音源、アコースティックLIVE音源(頑張ってコーラス再現してる!)等を収録したボーナスディスクを含む4枚組アーカイヴ作を届けてくれた事を、まずは喜びたい。

まぁ、久しぶりの新作が旧作リマスターに蔵出し音源集、しかも全世界500セット限定というのが少々哀しいですけど…(つд`)

というか、こんな風に再発されちゃうと、今度こそ音源総ざらい在庫一掃処分の後、再解散! なーんて流れにならないか心配で…

で、目玉の蔵出し音源ですが、93年時の未発表曲は、まぁボツになったのも納得という可も無く不可も無い出来、と言う楽曲だし、再結成第一弾の新録楽曲選考から漏れたボツ2曲のデモも、同じくボツるのが順当というレベルな出来のメロハー楽曲でした('A`)

純粋な意味での新曲が存在せず、リマスター・アーカイヴ作(微妙に全アルバムじゃないけど…)と捉えると、既に全音源を所有しているファンには手が出し難い好事家向けの一品ではありますが、所謂ヌーメタルでグランジーな味付けをされた2nd曲「Carousell Of Broken Dreams」のマッタリ朗らかヴァージョン(基本的にアレンジや展開は同じ…なんでこの音源を新録?)や、未発表音源や旧作の音が良くなっているポイントに興味がある方ならば購入しても決して後悔する事はないでしょう。

是非ともこのまま活動を続行し、一日も早く音源をリリースしてくれる様にと祈りながら、来たるべき新譜を待ちましょかね……

SHOTGUN SYMPHONY:The Last Symphony

DISC 1: SHOTGUN SYMPHONY
01. Highway to Tomorrow
02. What Happens to Love
03. Way Back Home
04. Turn Around
05. Broken Promises
06. Lost Child
07. She's in Love
08. Running
09. Bitter Sweet Poison
10. Goodbye to the Night

DISC 2: ON THE LINE OF FIRE
01. Generation Clash
02. Tell Me Why
03. On the Line of Fire
04. Hard to Hold Onto
05. Thaw
06. Solitary Zone
07. Into the Vibe
08. What It's Like
09. Salvation
10. This I Know
11. Big Mistake
12. Still The Same.

DISC 3: SEA OF DESIRE
01. Sea of Desire
02. Believe in Me
03. Dancing on Fire
04. S.O.S.
05. Heart of Glass
06. What I Wouldn't Give
07. The Way That You Feel
08. Phases
09. Inside Out
10. Between the Eyes(Eyes of Anger Part II)

DISC 4: THE BONUS TRACKS
01. Carousel Of Broken Dreams(New 2017)
02. Highway To Tomorrow(Live 2010)+
03. Lost Child(Live 2010)#
04. Look Away(Unreleased 1993)#
05. What Happens To Love(Unedited Version 1993)†
06. Running(Song Demo 1992)
07. Turn Around(Live Acoustic 1994)*
08. Broken Promises(Live Acoustic 1994)*
09. Goodbye To The Night(Live Acoustic 1994)*
10. The One(Song Demo 2010)
11. A New Beginning(Song Demo 2010)

#Taken from the “Live from Firefest”
†Taken from the debut CD recording sessions
*Recorded live at the FNAC Paris


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# by malilion | 2017-04-07 15:24 | 音楽 | Trackback

進化系北欧デジタル・シンフォが更に進化して、BROTHER APEが通常バンド作をリリース?!

c0072376_15092956.jpgBROTHER APE 「Karma」'17

真の意味で“プログレス”し続ける、時代の最先端サウンドを模索し続ける北欧スウェディッシュ・モダン・シンフォバンドの、4年ぶりとなる7thアルバム(デジタルEPは含まず)がリリースされたので即GET!

お馴染みのトレードマーク(?)顔色鮮やかな霊長類マンドリルがジャケに描かれたこの新作、2nd以降トリオ編成になってもう随分になるキャリア10年超えの彼等だが、本作でもメンツに変動はなく盤石の体制で製作されている。

一聴して驚かされるのが、これまでまるで“刺身のつま”状態が多かったヴォーカルが普通のバンド作のようにメインに据えられた楽曲形態だという事。

そしてこれまで数作かけて模索してきたデジタリーでアンビエントな打ち込み風フュージョン・サウンドな色が今回は薄く、所謂通常のバンドがだすバンドサウンドな音像がメインのアルバムだと言う事だろうか。

とは言っても、トレードマークの邪悪にウネるベースとソリッドでヘヴィなドラムスは未だパワフルでバンドサウドの中心だし、トリオ編成ながら Stefan Damicolas(G,Lead Vo,Key)と Gunnar Maxen(B,Key,Vo)が操るオーケストラ・ストリングスのプログラミング等、これまで培ってきた打ち込み系サウンドとプレイヤーが奏でる生サウンドのアンサンブルとが濃密に絡み合い、独自カラーとも言える浮遊感がありつつハードエッジなギターをメインに据えた奇妙なモダン・サウンドをドラマチックに展開するのに変わりない。

さらに、北欧プログレ系バンドが出す音にしてはサウンドがドライで一聴して分かるような叙情感や艶やかさに乏しいけれど、その実サウンドの端々や裏ではしっとりとした詩情や物憂げな哀愁が仄かに漂っているのが、彼等のサウンドを一際オリジナリティあるものにしているポイントだろう。

バンドサウンドに再び接近したと言っても、初期のようなKANSAS風味は皆無なのが少々残念だが、トリオ編成と思えぬ隙無く造り込まれたそこはかと仄暗く美しいスタイリッシュなモダン・サウンドは、以前の所謂シンフォさの欠片もないデジタリーサウンドより誇張なしに百倍増しで良く、正直その路線を突き進むなら遠からずフォローするのを止めるだろうと予想していただけに、本作のバンドサウンド寄りになった新機軸サウンドの独自性とクオリティは見事という他なく、期待以上の出来だ。

所で今まで気がつかなかったが、しっとり落ち着いた叙情感あるヴォーカル曲だと、 Stefan Damicolasの歌声とサウンドがちょっとBOOM BOOM SATELLITESっぽく聞こえ、個人的に面白いなぁ、と思いました(*´ω` *)

ただ問題点がない訳でもなく、今作は特に歌メロがイマイチな為か余計にそう強く感じるのかもしれないが、所謂普通のバンドサウンドに接近すればする程、デビュー作から一貫してのヴォーカルパートの貧弱さ(デジタル処理無しだと露骨)は如何ともし難く、その点に関しては未だにB級レベルなのがいただけないけれど…(汗

一般的な北欧グレ&シンフォ系の音からは遠く、ソレ系を求める向きには全くお薦め出来ぬものの、『プログレとは本来こうあるべき!』と現在進行系で音楽ジャンルをボーダーレスに跨いで複雑怪奇に展開するスピーディーなソリッドサウンド、実にハイセンスで小気味よいです。




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# by malilion | 2017-03-31 15:03 | 音楽 | Trackback

一服の清涼剤のような爽やかメロディアスサウンド♪ ALAN REEDが2ndソロをリリース!

c0072376_01082429.jpgALAN REED 「Honey On The Razors Edge」'17

UKポンプ黎明期に活躍し、今なお活動中であるPALLASの2代目フロントマンであった英国人シンガー Alan Reedの5年ぶりとなるソロ第二弾(EP、LIVE含むと4枚目)がリリースされたので即GET!

引き続きソロデビュー作同様に自ら作詞作曲、Vo、G、B、Ds Prog等を担当し、同じく豪華なゲストを多数迎えて製作にあたっているので各プレイヤーのファンも要チェック作だ。

注目のゲスト陣は、現PENDRAGONのドラマー Scott Higham、Clive Nolanと Karl Groomの双頭バンドCASINOや John Wettonと Geoffrey DownessのICONプロジェクトやUSAギタリスト Jeff Greenとの活動で知られるキーボーディスト Mike Stobbie、その Jeff Greenはリードギターで参加し、元GENESISのギタリスト Steve Hackettはハーモニカのみをプレイ、フランチ・プログレバンドLAZULIの Claude LeonettiはLEODE(ギターとシンセとヴァイオリンをMIXしたような音を出すカスタムメイドのエレクトリック・デヴァイス)をプレイし、バッキング女性ヴォーカルにUKプログ・バンドMAGENTAの Christina(Murphy)Booth嬢とスパニッシュ・プログ・バンドHARVEST(イタリアン・プログHMとは別バンド)の Monique van der Kolk嬢、フレンチ・プログレバンドWEEND'O の Laetitia Chaudemanche嬢といった多国籍からなる布陣となっている。

で、新譜の方向性はと言うと、前作は歌モノらしく情感豊かなヴォーカルが耳を惹きつけるトラッド・シンフォとでも言える清涼感あるシンフォニック・サウンドでしたが、この2ndも同路線の爽やかでキャッチーな歌メロとちょっとポンプ風キーボードサウンドが嬉しいコンパクトな楽曲が基本路線で、ゲストヴォーカルを多数迎えている為かヴォーカルハーモニーが分厚い点と全体的にサウンドがかなりシンプルでモダンさが増したのが目新しい変化でしょうか?
代わりに前作にあったトラッド要素やシンフォ要素は薄めになり、その分アコースティカル要素とアジアン・フィーリングな民族音楽的要素が増えている点もすぐ気がつく違いと言えましょう。

また、前作以上に Mike Stobbieのキーボードが大活躍していて、シンセをはじめメロトロン系やオルガン等で多彩なプレイを聞かせ、シンプルながらも英国叙情あるモダン・ポップ・フィーリングな楽曲を弾きすぎる事なくバックから様々に飾り立てている点も見逃せないだろう。

シンプルにアコギを爪弾くのがメインな楽曲が多いながらも、よく造り込まれているウェットな叙情感ある美しい楽曲はモダンで隙がなく、そして Alan Reedの甘く爽やかな声質とポップな歌メロも相まって実に心地よい、期待を上回る充実した高品質作だ。

所謂PALLASのような“ド"シンフォサウンドを求める方にはお薦め出来無いが、美しいメロディとアコースティカルな楽器の響き、そしてモダンでポップながらもウエットで如何にも英国然とした巧い歌声をお求めな方になら、間違いなく満足する事を保障出来る一品です。



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# by malilion | 2017-03-22 01:01 | 音楽 | Trackback

古典プログレ+プログメタル風味×クラシカルフレーバー = CASTが新作リリース!

c0072376_19223284.jpgCAST 「Power And Outcome」'17

メキシコで1978年に結成され未だに活動を続ける、今やメキシカン・プログレの雄のみならず南米グレ界の盟主と言っても過言ではない確固たるキャリアを誇る、Luis Alfonso Vidales(Key)率いるヴァイオリン入り7人組バンドの新作20th(BESTやLIVE含むと24作?)アルバムが2年ぶりにリリースされたので即GET!

以前からスペイン語だったり英語だったりとヴォ-カルアプローチがイマイチ定まらない彼等だが、本作は英語で歌われている。

フルート奏者が抜け、ベーシストがチェンジしてはいるものの、売りである2ndヴォーカリスト Lupita Acuna嬢とヴァイオリンの Roberto Izzo(NET TROLLS、GNU QUARTET)は健在で、Luis Alfonso Vidalesが弾き倒すシンフォニックで派手なキーボードワークと、Roberto Izzoの奏でる艶やかで趣あるヴァイオリンの音色をバックに、高らかに男女ツインヴォーカルが歌い上げる、これまでにも増して優美にして煌びやか、そして重厚にして壮大なスケールを感じさせる仕上がりとなっており実に素晴らしい!

冒頭から11分越えの大作で幕を開けるこの新作、一時期プログレ・メタルへ肉薄するハード・シンフォサウンドを披露して歓喜させてくれた彼等だが、案の定その方向へは進まず(涙)旧来からの定番なまったりシンフォ路線へ軌道修正しつつ、ここ数作で模索しているキーボードとストリングスのアンサンブルを活かしたクラシカルで叙情感ある哀愁のテクニカル・メロディアスサウンドに一段と磨きがかかっており、Luis Alfonso Vidalesの自信の程が窺える、これまでと一味も二味も違う気品さえ感じさせる美しいサウンドだ!('(゚∀゚∩

ややもすると緩いプレイを聴かせがちな Luis Alfonso Vidalesが、本作では古典イタリアン・プログレを彷彿させるようなダイナミックでドラマチックな、時に邪悪な雰囲気を漂わすダークでテクニカルなキーボードプレイで畳みかけ、ヴァイオリンが奏でる美しく繊細なメロディが優雅に薫り立ち、要所要所でスリリングなプログHM風ギター・プレイが楽曲をピリリと引き締める、ハード・シンフォサウンドと旧来の古典プログレサウンドをMIXさせたかのような、如何にもプログレ作らしい複雑な展開の重厚な楽曲に、テクニカルなプレイと美しいメロディがたっぷりと堪能出来る、デビュー以来のサウンド大変革作とも言える「Art」'11 を凌ぐ“勢い”と“熱”を感じさせる久々の傑作アルバムと言えよう。

ただ、せっかくのツインヴォーカルを備えた編成なのに本作のヴォーカルパートは余りにも少なく、殆どインスト作のように思えるバランスの悪さには少々疑問を呈したい。

まぁ、プログレ作のヴォーカルパートなんて70年代当時から添え物程度の扱いじゃないの、って言われればそうなんですけどね…(汗

とまれ、リリカルでメロディアスな70年代風UKプログレ・サウンドを今風にモダン・アップデートし、プログ・メタル要素を加えたクラシカル風味テクニカル・シンフォサウンドが好きな方なら、迷わず買いの一品なのは間違いありません。お薦めですよ!



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# by malilion | 2017-03-19 18:43 | 音楽 | Trackback

爽快キャッチーなAOR&メロハー作! LIONVILLEが新譜をリリース!

c0072376_00375476.jpgLIONVILLE 「A World Of Fools」'17

イタリア人ギタリスト Stefano Lionetti(G,Vo,Key)率いる5人組イタリアン・メロハーバンドの5年ぶり3作目がリリースされたで即GET!

メロハーファンにはお馴染みのFrontiers Recordsへレーベル移籍したのを期にバンドロゴも一新した彼等の新作は、前作以上の高品質メロディアス・ロックで、重厚なコーラスと透明感あるキーボードをフィーチュアしたフック満載の美旋律とキャッチーな爽快サウンド目白押しの力作だ('(゚∀゚∩

元々AORプロジェクトからバンド形態へ移行した彼等だがこのインターバルで再びメンツに変動があった模様で、情感豊かな歌唱と伸びやかでクリーンな爽快コーラスを披露するWork Of Artの Lars Safsund(Vo)と Stefano Lionetti(G,Vo,Key)のみ残留し、本格的なLIVE活動を考慮してか前作までの有名助っ人プレイヤーの名は消え(作詞参加や客演は変わらず有り)残りパート(B,G,Ds)のメンツが一新されている。

さらに前作2作をプロデュースしキーボーディストとしても参加していた Alessandro Del Vecchio(Edge Of Forever,Eden's Curse,Glenn Hughes,Axe)は今回ミックスとマスタリングのみで、楽曲には1曲の参加のみとなり、遂に Stefano Lionettiが本格的にバンドの舵を取り、より理想のサウンドを具体化する事を追求しはじめたようだ。

そのせいもあってか前作までの露骨なTOTO臭さが薄れ、よりバンドサウンドの纏まりと楽曲の完成度、そしてオリジナリティの向上が聞き取れ、2ndまでの問題点を見事に払拭している。

スタート時点から高品質でレベルの高い作品をクリエイトしてきた Stefano Lionettiだが、満を持して放つこの新譜にはAORアルバムに必要な要素が全て揃っているアルバムだと言えるでしょう('(゚∀゚∩

素晴らしいハーモニーとフック、透明感ある美しいヴォーカルと分厚いコーラス、アレンジの練られた磨き抜かれたメロディの楽曲、ウェストコースト風の爽快サウンド要素、そしてややもすると軟弱になりがちな楽曲をエッジあるギターでピリリと引き締めている、本当にメロハー&AORアルバムの教科書のようなちょっと優等生すぎる作品だ。

まぁ、ロックの生っぽさやスピード、迸るパッションやナチュラルなグルーヴのようなものは、この整合性あるサウンドからは余り感じられないので、その手を求める向きにお薦め出来無いが、もう3作目にもなる彼等にソレを求める方はこのバンドに興味ないでしょうしね(w

メロハー・ファンでまさか彼等のアルバムをまだ耳にした事がない方は居ないと思いますが、もし居るなら TOTO、Richard Marx、GIANT、BAD ENGLISH、SURVIVOR、BOULEVARD、がお好きな方もこのアルバムはホントお薦めですぜ!

後の問題は、LIVEでどれだけこの美しく隙の無いサウンドを再現出来るのか、という点のみでしょう。



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# by malilion | 2017-03-15 00:29 | 音楽 | Trackback

HOUSE OF LORDSの新譜はキーボーディスト不在を痛感! 出来が良いだけに…orz


c0072376_22345019.jpgHOUSE OF LORDS 「Saint of The Lost Souls」'17

'00年に再結成して以来、解散前にも増して勢力的活動を続ける4人組USAメロディアス・HMバンドの前作「Precious Metal」に続く約3年ぶり通算10枚目となるNEWアルバムを即GET!

バンドの看板でもあり現在のリーダーでもある James Christianの健康状態などが心配だったが、こうして無事新譜を届けてくれた事を祝いたい。

前作は深刻な闘病生活が影響したのか、あえて逆に前向きでポジティブな内容と躍動感溢れるダイナミックでブライト感の強いメロディアスサウンドが強調された楽曲が目白押しにアルバムへ詰め込まれていて初期からのファンを歓喜させたが、本作ではそういった状況がある程度安定したのか、再結成以降定番なミステリアスでムーディな要素が強いミッドテンポ中心な、ややもすると少々退屈に感じてしまう落ち着いた作風に戻ってしまって、そこは残念かな…

とは言え、凡庸な楽曲でさえも James Christianの抜群の歌声と絶品の歌唱力が、フックあるメロディと重厚なハーモニーが交差する叙情感たっぷりな80年代風HMサウンドへ変えてしまうので、そこらの凡百のUSメタルバンドが敵うはずもない高レベルなアルバムなのだが、それだからこそ余計にもっと楽曲に凝った展開や気の利いたアレンジが加われば、さらにレベルの高い作品を届けてくれるのが分かって妙に歯がゆいんですよね…

特にそれを強く感じたのが、アルバム冒頭のキーボード主導で始まるちょっと不気味なイントロから初期RAINBOW風のミステリアスなキーボードが楽曲主導権を握って独特な雰囲気を引き立て活躍する楽曲が、モロに再結成前のシネマティックHMを目指していた初期サウンドに感触が近く、ああ、やっぱりこのバンドには凄腕キーボーディスト(いくらいつもたっぷりキーボードがフィーチャーされていようと刺身のツマ状態じゃねぇ…)が必要だ、と再確認させられました。

因みにその一曲目のみ客演で、現在は白蛇へキーボーディスト(!)として参加している抜群の歌唱力を誇るイタリア人シンガー Michele Luppi(ex:Vision Divine,SECRET SPHERE,LOS ANGELES,Michele Luppi's HEAVEN,etc...)がスリリングなプレイを聞かせてくれているんですよねぇ…是非、パーマネントなメンバーを加入させて欲しいなぁ…

同じくイタリア人でEDGE OF FOREVERを率いる、と言うよりプロデュース業やFrontiers Records絡みのプロジェクト等への楽曲提供の方が今や忙しい Alessandro Del Vecchioも5曲目で楽曲共作しキーボードをプレイしている他、10曲目で北欧メロディック・ロック界随一のお助けマン Tommy Denander(G:RADIOACTIVEを筆頭にAORセッションやプロジェクト多数)も楽曲共作しギターをプレイしてアルバムに華を添えている。

また繰り返しになるが、総じてアルバムの出来は良いものの、80年代から活動を続けている大ベテランにも関わらず未だに強力なキラー・チューンがないという持病は未だ健在で、やっぱり耳はド派手なオーケストレーションを高らかに奏でる Gregg Giuffriaの自己主張の強い(汗)キーボードサウンドを探してしまうのが悲しい…



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# by malilion | 2017-03-12 22:11 | 音楽 | Trackback

新世代北欧メロハーの旗手 ECLIPSEが新譜をリリース!('(゚∀゚∩


c0072376_22350646.jpgECLIPSE 「Monumentum」'17

北欧スウェーデン産メロハー・バンドの二年振り6作目となる待望の新作がリリースされたので即GET!

W.E.T.をはじめFrontiers Records絡みのプロジェクトだったり他レーベルのメロハー・プロジェクトやメロハー・アーティストのソロ作への客演だったり楽曲提供だったりで四六時中彼の名前を目にしていたので全く二年振りと思えぬ(笑)ワーカホリックな Erik Martensson(Vo&G)率いる彼のメインバンドによる新作な訳だが、従来のユーロHM的ウェットなメロディと叙情感、そしてアメリカンHM的キャッチーな爽快感と疾走感をMIXさせた躍動感あふれる折衷メロハー路線をさらに推し進めた充実作で、従来のファンのみならずメロハーファンならば大抵の方には御満足頂ける出来と言えるだろう。

ドラムスのみ本作から Philip Crusnerへチェンジしているものの、初来日も果たしたメンツと同一編成で製作されたこの新譜に、全くその影響はサウンドに現れていない。

前作と比べてもキャッチーさでは全く見劣りしないこの新作、若干ヘヴィさというか重厚さがサウンド全体に感じられる程度で、適度にテクニカルだけどノリ抜群な、コンパクトでクリアーなモダン・メロディアスHMサウンドに些かの翳りもないのが嬉しいですね(*´ω` *)

この手のバンドってLIVE経験を積むと妙に力んで無理矢理感あるヘヴィさだったりダークさを加味しようとし出したりするのがいただけないんですよねぇ~

その点、Frontiers Records関係の“お仕事”を大量にこなしている影響からなのか、キッチリ売れ線と自身のポジションを理解して、ファンの望む通り、いやそれ以上の良質なアルバムを届けてくれる仕事人 Erik Martenssonはもっともっと評価されてもいいと個人的には思います。

まぁ、そーいうAOR系アーティストみたいな巧さや整合性でなく、HMミュージシャンらしい迸る情熱や後先考えない“勢い重視なアホさ&アマチュア臭さ”みたいなものを求める向きには“作り物”臭いアルバムと捉えられてしまう点が、強いて上げるとマイナス要因なのかもしれませんけど…

とは言え、未だにUSAで成功を収めた白蛇風なサウンドだったりが相変わらず楽曲やギタープレイに露骨に顔を出してる(笑)ので、本人達はそんなに意識してクレバーな作品にしようと思っているんじゃないと思うんですけどね(w

ともあれ、メロハー・ファンなら間違いなしにお薦めな一枚です♪

しかし…また日本先行発売なんだよな…また、Frontiers盤でボートラ大量追加でリリースで買い直し確定なのかなぁ…orz


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# by malilion | 2017-03-10 17:09 | 音楽 | Trackback

伝説のバンド再び!MAXOPHONEが新譜をリリース♪


c0072376_22354247.jpgMAXOPHONE 「La Fabbrica Delle Nuvole」'17

時代背景やお国柄という事情があるにしても、イタリアン・プログレバンドにはたった一枚不屈の傑作アルバムを残して解散してしまうという不運な名バンドがやたら多く、彼等もそんなバンドの一つとしてその名を長らく語り継がれてきた訳だが、この度目出度く42年振り(!!)の(14年に日本で再結成LIVEを披露し、同年にLIVE作もリリース済み)オリジナル・スタジオアルバムである2ndアルバムをリリースしてくれた。

Sergio Lattuada(Piano,Key,Vo)と Alberto Ravasini(G,Key,Lead Vo)のキーボーディストとヴォーカリストのみオリジナルメンツで、他メンツが一新されている(LIVE作の時と同じメンツ構成)のが少々残念ではあるが、何はともあれこうして再結成作を届けてくれた事を喜びたい。

まぁ、彼等のサウンドを特徴づけていたフルート奏者やホルン奏者が今回の再結成メンツに含まれていないのは、今のテクノロジーならばシンセ等で十分に再現可能と思ったからなのかどうかは定かではないが…(汗

再結成前の唯一作(英語Vo版もあったけど)では、当時のイタ公の定番ともいえる重厚なオーケストレーションやオペラチックな要素は薄めで、どちらかと言うと軽やかな管弦楽器の響きをメインに、リリカルなピアノが絡むという繊細にして優美な叙情的サウンドがどう変化しているのか興味津々だった訳ですが、あの当時彼等が届けてくれた繊細で優美なサウンドのまんま!('(゚∀゚∩

勿論、テクノロジーの進化も関係しているのか幾分モダンなサウンドになっておりますが、彼等の音のファンだった方ならば決して期待を裏切られる事のない、巧みな職人芸が活きる緻密なアンサンブルとじっくりと練り上げられた楽曲構成に、仄かに地中海風なイタリアンな歌メロが乗っかる“あの”柔和で軽やかなプログレッシブ・サウンドです♪

しかし、下手に当時を体験していない今の懐古思想の強い新バンドより、実体験している彼等の方が妙なヴィンテージサウンドへの拘りがなくてモダンでスマートなサウンドを届けてくれていると言うのがなんとも面白いですね(苦笑

フルート奏者やホルン奏者の奏でるリリカルなサウンドは聞こえてこないのは残念だけれど、代わりにヴァイオリンやアコギを効果的にフィーチャーして旧来のMAXOPHONE節を残しつつモダンでスマートさに磨きをかけた事によって、近年のPFMにも通じるモダン・シンフォサウンドへ進化したように聞こえるのは予想していなかった面白い効果といえましょう。

ところで、アルバムタイトルの『雲の工場』と、工場の煙突から排出される煙が描かれたジャケがなんともシニカルさを感じさせるが、もしかしたら1stの美しい水辺のジャケと現在の世界を表した対比なのだろうか?

また、その排出される煙には「声、川、単語、水、道路、風、毛、月、火、恐怖、海、女、季節、夢、手、夏、巨人、中庭、思考、雷、凧、刀…」等々の抽象的な単語が連ねられてたなびいており、この古ぼけた工場自体がバンドの象徴という意味なのかもしれない。

何はともあれ、70年代イタリアン・ロック・ファンは勿論、モダン・イタリアンシンフォ・ファンにもお薦めな一枚です(*´ω` *)


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# by malilion | 2017-03-06 22:04 | 音楽 | Trackback

元IQフロントマン Paul Menelが新バンドを率いて帰還!

c0072376_22381035.jpgPAUL MENEL & THE ESSENTIALS 「Spare Parts For Broken Hearts」'17

80年代UKポンプ勃興期から未だ第一線で気を吐き続けるUKポンプ&シンフォ・バンドIQの2代目フロントマンだった Paul Menelが5年ほど前に発掘リリースされた94年作PAUL MENEL&THE GREAT OUTDOORSに続いて組んだ3ピースバンドの自主製作デビューアルバムがリリースされたので素早くGET!

アルバムは、リーダーの Paul Menel(Vo&G)を筆頭に、Steve Swift(B)、Tim Churchman(Ds)のトリオ構成を基本にし、キーボード、ヴァイオリン、トランペット、アコーディオン、サキスフォン、フルート、アコギ等々の多数のサポートメンを迎えて製作されているだけでなく打ち込みも多用されていて、各楽曲は実にバラエティ豊かな彩りと複雑な表情を見せ、デビューソロ作や前リーダーバンド作と同じように最後まで飽きる事なく聞き通せる力作だ。

サウンドの大きな方向性としては、ナチュラルな楽器の響きをメインに据えた飾り気の少ないシンプルでモダンな音像で楽曲は構成されていて、彼のほんのりPhil CollinsっぽいUKニューウェーブ系な穏やかな歌声を中心にしつつ実に英国的なウェットなメロディ・センスが堪能出来る軽快なポップ・ロック作となっている。

ただ、これまでの Paul Menelの作品で個人的に好ましく感じられていた90125YES路線のカラフルでモダン且つメタリックでソリッドな音色とエレ・ポップ風サウンドや、ニューウェイブ感(相変わらず本人の歌声は深めエコー有りのニューウェイブ風だけど…)がググッと後退している点と、フィメールヴォーカルのゲスト等を迎えてよりポピュラー音楽に接近した音像であるという事と、以前は感じられなかったダークでヘヴィなテイストのロックサウンドがアルバム全体に感じられ、そしてもっとも不満に感じるのは以前より歌メロのキャッチーさが減っていて、少々ガッカリな感があるのは否めない……

まぁ、現在IQは初代フロントマン Peter Nichollsを呼び戻して順調に活動を続けておりますし、彼の在籍していた売れ線狙いのIQサウンドが当時からファン受けが宜しくなかった事もあってか、Paul Menelの人気や知名度が今一つなのが悲しいですが、個人的には彼のクリエイトするUK風味なモダン・ポップロックは好みなので、出来れば今度こそこのまま順調に活動を続けて、今度こそはよりキャッチーな作品を届けて欲しいものであります。



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# by malilion | 2017-03-05 18:04 | 音楽 | Trackback

John Wetton死去…またプログレ界の巨星が逝く…


John Wettonが31日、死亡した。
享年67歳。

去年からYESやEL&Pがらみで訃報が続いていたが、まさか
John Wettonまでもとは…orz

この科学の発達したご時世でも、癌だとダメなのか…哀しいなぁ…

これでオリジナルASIAは永遠に幻となった訳だ…

しかし、こうも身の回りの同僚が次々と先立つだなんて、
Carl Palmerの精神的ダメージは計り知れないだろうなぁ…


今夜は、ASIAやクリムゾンを聞きますかね…R.I.P. 
John Wetton



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# by malilion | 2017-02-01 00:09 | 音楽 | Trackback

同じジャケ? 実は別作品です。TILESの20周年記念盤をGET!

c0072376_15003390.jpgTILES 「OfF The Floor 02 ~Limited Edition~」'14

前作LIVEアルバム「OfF The Floor」リリースの二ヶ月後にリリースされた、RUSHフォロワー筆頭のUS産プログ・メタルバンド結成二十周年記念限定盤“その2”である2枚組アルバムが、限定なのに何故か今も買えた(涙)ので購入してみました……

まぁ、ファン向けコレクターズアイテムみたいな2枚組だし彼等のダイハードなファンしか購入しなかったので、未だに在庫があって買えたのかもしれませんね…うう…それってファンが少ないマイナーバンド…って事か…orz

ジャケデザインが若干違うのと色味が少し違うだけで、ほぼLIVEアルバム「OfF The Floor」のまんまなので混乱される方もいらっしゃるかもしれませんが、「OfF The Floor」と内容も構成も全く違うBEST+LIVE+SESSIONという構成の変則的なアルバムです。

まぁ、純粋なLIVE作が欲しい人なら「OfF The Floor」を購入するし、BESTと寄せ集め音源という特殊な形態の2枚組記念盤だし、元より購入する人をかなり選ぶアイテムなのは確かですね(汗

Disc1はこれまでの既発楽曲を寄せ集めたBEST的なアルバムで、RUSHのプロデューサー Terry Brownの手によってMIXされたご自慢の自信曲を集めた、ってトコが彼等的にも重要なんでしょう。

元の音源リリースが20年前という事もあってリマスターされている効果でか、音の輪郭がクッキリと鮮明になり、ヘヴィさも増しており、今の耳で聞いても十分通用する音圧のプログメタル曲にリファインされております。

Disc2は、05年のRites of Spring FestivalにてのLIVE音源を4曲と、OfF The Floor製作中のセッション風景が動画データで2曲収録されている。

LIVE音源の方は、電源の接触不良によるサンプラーとキーボードの音が不思議にリセットされる問題や、ベースアンプの問題、そしてLIVE4日前に娘が生まれて疲労困憊気味のベーシスト Jeff Whittleの体調等のアクシデントがあって十分に満足出来かねる音源だったものの、収録されている音源はまだ満足出来るレベルと言う事で、無事本作でお披露目された。

実際、そんなアクシデントがあったのか分からぬ程の迫力あるLIVEサウンドを披露しており、「OfF The Floor」だけでは満足出来無かったファンの方には是非チェックしてもらいたい。

間違っても国内盤は出ないマニアックな内容だし、未だに購入は出来るとは言え限定盤なのは確かなので、彼等の熱烈なファンならば今のうちに入手しておいても損はない一品だろう。


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# by malilion | 2017-01-31 14:52 | 音楽 | Trackback

食わず嫌いは宜しくないですよ? SOTOの2ndを今頃GET!


SOTO 「Divak」'16c0072376_049498.jpg

去年の初めにリリースされていた Jeff Scott Sotoのリーダーバンドの2ndアルバムを今頃購入(汗

いやー、やっぱりと言うかなんと言うかダークでゴリゴリにヘヴィな前作がイマイチな評価で、そして前作と同じ方向性と言われていたこの2ndも余り巷の評判芳しくなかったのもあって、彼のファンであってもなかな手が出しづらかったんですよ…

まぁ、それも当然と言えば当然ですよね。

なにせ、Jeff Scott Sotoと言うと、どうしてもFrontiers RecordsやESCAPE MUSICフィールドが主戦場なキャッチーでファンキーなメロハー・サウンドのバンドやプロジェクトで熱唱してるヴォーカリストってイメージが大きいですからね。

インギー時代から始まってTALISMAN以降、長らく彼をフォローしてきたファンの望みと正反対の方向性へ進んでしまったドライでダークな鈍色モダンヘヴィネス・サウンドを披露されても、正直購買意欲は刺激されませんもの…

で、おっかなびっくりしつつ半ば諦めの心境でこのアルバムを聞いて見た訳ですが、コレがビックリ! 前作で皆無だったメロディアスな要素だったりウェットなメロディだったりが、ちゃんと聞こえてきたのですよ!

勿論、前作と比べてと言う意味で、彼がこれまで関わってきたTALISMANやEYES、TAKARAだったりWET等の一連のメロハー作のメロディアスさやキャッチーさに遠く及びませんが、それでも前作の一切甘味の無い無愛想で焦燥感と苛立ちの塊みたいだったサウンドのトゲトゲしい雰囲気は幾分薄れ、重いリフでゴリゴリ攻めまくるテクニカルでエッジあるギターをメインにしつつキャッチーなコーラス・ハーモニーも時折聞こえる、グルーヴィなウネリとうっすら哀愁漂うメロディが甘すぎない絶妙のバランスで配合されたUSモダンヘヴィネス作に仕上がっていると言えるでしょう。

と言うかコレって、今風のモダンヘヴィネスなバンドやデスメタルなんかも耳にしているリスナーからしたら、まだまだ軟弱なサウンドと言われかねないレベルなんですけどね…(汗

所で一番意外だったのが、前作では余りそのプレイが耳に引っかからなかった Jorge Salan(G)のリード・ギターがまるで別人のようにドライヴ感あふれるスリリングなプレイを披露し、終始において流麗でエモーショナルなのにビックリさせられました。

やっぱりゴリゴリのダークネス・ヘヴィサウンドばっかりじゃ、テクニカルでメロディアスなギタープレイの見せ場が無いもんねぇ~

前作ですっかり愛想を尽かしてしまった旧来の Jeff Scott Sotoファンな方々もこの2ndは十分楽しめると思いますので、聞かず嫌いしている方は是非一度チェックしてみて下さい。

そうそう、日本盤は3曲ボートラが収録されておりますが、外盤でデラックスエディションもリリースされて大量にボートラが収録されておりますので、ダイハードな彼のファンはそちらの方も是非どうぞ。

トラックリストは以下の通りです。

14 - Final Say (Live) [bonus track]
15 - The Fall (Live) [bonus track]
16 - Break (Live) [bonus track]
17 - When I'm Older (Live) [bonus track]
18 - Stand Up (Live) [bonus track]
19 - Cracking the Stone [iTunes exclusive bonus track]
20 - My Life [iTunes exclusive bonus track]
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# by malilion | 2017-01-11 00:44 | 音楽 | Trackback

カナダの至宝 RICK EMMETTが遂にニューバンドと帰ってきた!('(゚∀゚∩


RICK EMMETT & RESolution9 「RES9」'16c0072376_0455350.jpg

御存知カナダのベテラン・ギターリストにして元TRIUMPH(いや、もう復帰しているから現、か)のフロントマン Rick Emmettが自身のソロLIVEツアー・バンドのメンバー達と新バンド(!!)を結成してデビューアルバムをリリースしたので即GET!

AIRTIME等の単発企画モノで何度かロック風のアルバムに参加してはいたものの、基本アコギをかき鳴らす渋めのルーツ・ミュージック作ばかりリリースし、この後はすっかり落ち着いた枯れた味わいのアコースティック作か良くてAOR寄りな作品しかリリースされないのかぁ、と勝手に納得していた所で新年早々にこの吉報ですわぁ♪('(゚∀゚∩

で、内容の前に本作には豪華なゲストが招かれているので、まずはそっちをチェックしましょう。

Rick Emmett(Vo、G)を筆頭に、Dave Dunlop(G)、Steve Skingley(B)、Paul DeLong(Ds)の4人からなるRESolution9の面々が製作に関わっているのは当然として、同郷のRUSHから Alex Lifeson(G)がギターで2曲に参加、USAプログメタルの雄DREAM THEATERの James LaBrie(Vo)も2曲でヴォーカルを披露し、さらにはバンドメイトであるTRIUMPHの Gil Moore(Ds、Vo)と Mike Levine(B、Key)がスペシャル・ゲストとして一曲のみではあるが参加している。

しかも、Alex Lifesonのギターに James LaBrieとRick Emmettの歌声が乗っかるなんて、ちょっと他では考えられない豪華な一曲も収録されているのですよ。

ね? もう、これだけでアルバム聞く前からテンションだだ上がりは必至でしょ?

そして、本作の内容についてですが、このメンツな上に Rick Emmettが駄作を創るはずもなく、Rick Emmettに期待される通りの弾きまくりながら実にシンプルでストレートな、キャッチーなアメリカン・ロックをリラックスして気持ちよさそうに演ってくれているんだなぁ~♪

彼のデビュー・ソロ作「Absolutely」'90 に近いサウンドと言えば伝わりますでしょうか?

勿論、HRだけじゃなく、クラシック、ブルーズ、カントリー、フラメンコ、JAZZと、多彩なジャンルのギターもこなすテクニシャンの Rick Emmettですから、ソロになってからの経験もしっかり活かされた、実に幅広い音楽要素を含みつつシンプルなサウンドに仕上がっております。

女性バックコーラスなんかも入った如何にもR&Bベースな曲が多く、やっぱり全体的にHR要素は少なめとは言え、もう64歳にならんとしている彼が、これだけ質の高い作品をクリエイトしてくれた事を、そして再びロックフィールドへ舞い戻ってきてくれた事に深く深く感謝したい(*´ω` *)

まぁ、08年から古巣のTRIUMPへ復帰し、オリジナルメンツでの再結成をし、今も精力的に活動中(ニューアルバムはまだなの??)なので、そのロックフィールドでの活動が呼び水になって、このロックサイドなソロバンド作に繋がったのでしょうね。

TRIUMPみたいなHMサウンドを期待している方には肩透かしでしょうが、Rick Emmettのソロ作も追いかけていたファンには、実に味わい深い楽しい一作である事に間違いはありません。

出来る事なら次は活きの良い、いつものTRIUMPの新作を届けて欲しいものである。
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# by malilion | 2017-01-10 00:37 | 音楽 | Trackback

カナダのMARILLIONことRED SANDが新作をリリース!


RED SAND 「1759」'16 c0072376_25014.jpg

カナダのMARILLIONことRED SANDの3年ぶり通算7枚目となる新作をGET!

この期間でメンバーチェンジが勃発した模様で、ドラムスとキーボーディストが入れ替わっている。

と、言ってもオリジナルメンバーである Simon Caron(G、Key)と Mathieu Gosselin(B)の2人を除いて初期からメンツの入れ替わりの激しい彼等の事なので、ファンにはもうお馴染みのゴタゴタかもしれない(汗

で、内容の方はと言うと、まず目を惹くのはアルバムには三章からなる大曲を含む3曲しか(今時!)納められていないと言う事だろう。

それだけで大作志向のプログレ作好きな方の、ましてや初期MARILLIONに強い影響を受けていると言う彼等の作品に対して興味が一層に募るのじゃないだろうか?

前作に引き続きコンセプトアルバムで、フレンチ・インディアン戦争においての現在のニューヨーク州北部で勃発したイギリス軍とフランス軍の熾烈な戦闘であるタイコンデロガの戦い(1759)を題材にしたその内容は、前作で聞けたMARILLIONのメロウでセンチな部分だけ抽出してググッと濃縮したかのような哀愁と叙情性たっぷりの美旋律に加え、戦闘の激しさを描いているのか何時になくハードなリズムとダークで幻想的なメロディが飛び交う一大絵巻といった趣に仕上がっていて、前作の映画風サウンドが気に入った方なら気に入る事間違いなしの一品だ。

今までそんなにFISHっぽくなかったヴォーカルが本作ではちょっと意識してソレっぽい歌い方をしているし、モロにロザリーという泣きのギターが聞こえたりしているが、まんまMARILLIONフォロワーと言う訳でもないし、所々でちゃんと今のモダンなシンフォ系バンド作としての印はサウンドにしっかり押されているのだが、シンセ、オルガン、ピアノ、メロトロン系などふんだんに使用しているそのキーボード類の音色が(意図的に)モロに80年代初期のポンプ臭を発散している為か、妙に初期UKポンプ作を聞いているような錯覚に陥ってしまう。

この手のコンセプトだと主題に引っ張られてハード一辺倒なサウンドになりがちだが、そこはキャリア10年を超える実績がものを言い、しっかりと繊細で物悲しいアコギも織り交ぜつつ、翳りのあるメロディアスなシンフォニック・サウンドをしっとりと紡ぎ、タイコンデロガの戦いの情景を描き出す事に成功している。

マイナーな存在故に彼等の事を知らない方に説明するなら、ちょっと乱暴な例えになるが初期MARILLIONのポンプサウンドを今風のモダンアレンジを加えつつFISH脱退以降路線変更してしまった本家サウンドが、もしそのまま初期の路線で発展したら? と、いった方向性のサウンドと言えるのじゃないだろうか?

IQ、BB KING、Albert Colinsファンによって結成されたバンドで、初期MARILLION、PENDRAGON、ARENA、CLEPSYDRA、そしてSHADOWLANDが好きな方ならお薦め、と海外で評されている彼等の新作の仕上がり具合を、後はご自身の耳でどうぞお確かめ下さい。

例によって例の如く自主盤なので、お求めはお早めに。
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# by malilion | 2017-01-02 01:47 | 音楽 | Trackback

GRYPHON好きは是非! ANCIENT VEILがまさかの2ndをリリース!


ANCIENT VEIL 「I Am Changing」'16 c0072376_17334678.jpg

まさかのイタリア産フォーキー・シンフォ・プログレ・デュオの2ndが21年ぶり(!!)にリリースされたので即GET!!

ANCIENT VEILのデビュー作がERIS PLUVIAの2nd名義にされたゴタゴタは、先頃リリースされたERIS PLUVIAの新譜紹介の時に語りましたが、こうしてANCIENT VEIL名義の2ndがリリースされた所を見ると『アレはレコード会社の勝手なプロモで、ちゃんと別バンドなんだぞ。アレがERIS PLUVIAの2ndなんて俺達は認めてないぞ!』という Alessandro Serriの無言の主張が聞こえてきそうです(w

まぁ、普通に考えてERIS PLUVIAのギタリスト Alessandro SerriのサイドバンドANCIENT VEILのデビュー作と捉えるべきだったのは間違いないんですよね(汗

で、この待望の2ndなんですが、前作は弦楽器奏者 Alessandro Serri(Vo、G)と管楽器奏者 Edmondo Romano(Tenor&Soprano Sax)の2人のみがメンバーで、他はサポートメンツで固めていたプロジェクト作の臭いが強いユニットでしたが、本作では新たにキーボーディストの Fabio Serri(Piano、Moog、Hammond organ、Synth)を加えたトリオ編成となり、そこへホルンやフルート、オーボエ、ヴィオラ、ヴァイオリン、チェロ等々のゲスト奏者を再び多数迎えての製作となっております。

既にかなりの年月が流れた事や参加しているバックのメンツも全く違い、更に本作ではフィメールヴォーカル等のゲストヴォーカルが複数参加している事などもあってか前作のようなモロに民族音楽的なフォーキーサウンド色はやや後退し、キーボーディストを迎えた影響もあって幾分“普通のプログレ・バンド”っぽいサウンド・パートが聞こえております。

と、言ってもそれでも十分過ぎる程にフォーキーだし、GRYPHONっぽいアコースティカルで詩情深いシンフォ・サウンドにプンプンと古音楽の薫りが漂っているんですけどね。

うっすらバックでアコーディオンの原型みたいな English Concertinaのひなびた味のあるサウンドが響いているトコなんかモロに中世サウンドで、その手がお好きな方には堪らないでしょう。

フォーキーな楽器メインの楽曲ではあるものの、以前より桁違いにヴォーカル・パートとエレキ楽器のパートが増えた事もあって、パッと聞きトラッド系シンフォ・バンドのアルバムのような感触を覚えるが、しっかりとフルートやオーボエ、そして艶やかなヴァイオリンとピアノが奏でる抒情感豊かなメロディがサウンドの主導権を握っているので、すぐに唯一無二の優美でウットリする繊細な中世風シンフォ・サウンドへ引き戻してくれる(*´ω` *)

Edmondo RomanoがNARROW PASSにゲスト参加している関係でか、イタリアのマルチ・インスト奏者 Mauro Montobbioが本作にゲストで招かれ、アコースティックとクラッシックギターでその腕前を披露しているので彼のファンも要チェックでっせ。

ひたすら美しく繊細なメロディと古音楽風サウンドがお好きな方なら即買うべき一枚です。ほんと、お薦め!
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# by malilion | 2016-12-27 17:23 | 音楽 | Trackback

George Michael死去!? え…

George Michael死去。享年53歳。

え…? ついこの前まで精力的に活動してたやん??

しかも、53歳…????

嘘だろ? あのGeorge Michaelが!?

正直、なにかのどっきり情報かと思ったくらい。

はぁ…今年は、なんか…いろいろ…ありすぎだ…

George Michael…RIP…
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# by malilion | 2016-12-26 09:33 | 音楽 | Trackback

スイスのメロハー CRYSTAL BALLが、別バンドなサウンドに!?


CRYSTAL BALL 「Deja Voodoo」'16 c0072376_21434100.jpg

スイス産メロハー・バンドの1年ぶりとなる9thアルバムのボートラ2曲入りな限定盤を少々遅れてGET!

いつの間にやらキャリア20年超えのベテランになってしまった彼等だが、しばらく安定していたラインナップに再び変化が起こった模様で、リズムギターリストが Markus Fluryから Tony "T.C." Castellへチェンジしている。

まぁ、前々からサイドギタリストの座は安定していないので、デビュー以来長らくフロントマンを務めて来た Mark Sweeneyから Steven Mageneyへヴォーカリストがチェンジした時のように、彼等のファンは驚かないかもしれないけれど…(汗

前作は、硬質なギター・リフで楽曲のエッジを保ちつつ、耳を惹くキャチーなメロディの上をポップなサビと分厚いゴージャスなコーラスが埋め尽くすデビュー以来からのサウンド形式をベースにしつつ、全体的にメタリック度が薄まったより普遍的でオーセンティックなHR風な仕上がりで、少々刺激不足な停滞気味に感じられたバンドサウンドでしたが、再び本作でもサウンドの毛色を変化させております。

前作の軽めなHRサウンドから一転、ジャケのデザインからもその内容が窺えるダークでミステリアスなヘヴィ・サウンドへ方向性を軌道修正した模様で、以前の爽快感あるスピーディーでキャッチーなメロハー路線は完全に影を潜めてしまっている…('A`)

ジャケや楽曲タイトル等を見るに、もしかしてホラー映画チックなコンセプトに沿った製作がなされた為に、本作に限り邪悪で禍々しい雰囲気がアルバム全体に漂っているのかもしれない…出来たら、そうであって欲しいなぁ…

Steven Mageneyの荒れたしゃがれ声はこのミステリアスでダークなサウンドに似合っているし、キャリアが長いだけあってアルバムの質は総じて高いものの、この方向性だと恐らく日本盤はリリースされないよねぇ…と、いうようなサウンドです。伝わるかなぁ…(汗

以前のような分かりやすいキャッチーさや爽快感、スピードというメロハー要素は薄まったものの、じっくり聞き込むと以前と同じ叙情的なメロディは楽曲の奥で未だにしっかりと息づいており、そのミッドテンポメインな重厚でダーティなユーロピアン・モダンHMの鈍色サウンドに、幾分かの甘味を感じさせる絶妙なバランスの仕上がりとなっている。

Mark Sweeneyがフロントマンだった頃の煌びやかなサウンドを好んでいた方にとっては、最早別バンドに聞こえるかもしれませんが、前作のような中途半端な仕上がりよりも、よりオリジナリティが確立されている本作の方が完成度も高く、好ましいんじゃないだろうか、とは個人的には思います。

まぁ、そりゃ初期の頃の方向性の方が当然、好きですけどね…(汗

例によって例の如く、本作のデジパック限定盤にボートラを収録しておりますので、マニアは限定盤の入手をお早め目に。

では、バンドサウンドを進化させ今を生き抜こうとしている彼等の試行錯誤を応援しつつ、次なる新作ではもうちょいキャッチーさが戻ってくる事を祈って…
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# by malilion | 2016-12-22 02:08 | 音楽 | Trackback

もう新作!? THE NEAL MORSE BANDが2ndアルバムをリリース!


THE NEAL MORSE BAND 「The Similitude Of A Dream ~Special Edition~」'16 c0072376_134830.jpg

元SPOCK'S BEARD、現TRANSATLANTICメンバーである Neal Morse率いるバンド名義での2ndアルバムが1年ぶりにリリースされたので、お馴染みの限定盤(2枚組CD&DVD付キ3枚組!)をGET!

これまでにCCM系のソロ作も含め山程作品をリリースしている彼だが、ソロ活動以降の自身が主導するプログレッシヴ・ロック系のバンド作品としては前作「The Grand Experiment」'15 に続く2作目だ。

SPOCK'S BEARDから突如脱退して宗教活動に傾倒した彼らしく、英国の伝道師John Bunyan(1628年~1688)による宗教寓意物語『THE PILGRIM'S PROGRESS(天路歴程)』と言う、『破壊の都』から救済の場所である『天の都』に辿り着くまでの旅の記録という体裁を取っている、死闘や様々な困難な通り抜けて旅する主人公の精神的な旅を描いた物語にインスパイアされた壮大なコンセプト・アルバムとなっている。

メンツは前作と変わりなく、Neal Morse(G、key、Vo)、Mike Portnoy(Ds、Vo)、Randy George(B)、Bill Hubauer(Key、Vo)、Eric Gillette(G、Vo)の5人による製作で、楽曲の方向性も前作と同系統の古典寄りなサウンドながらしっかりと今風のモダンなアップデートが成されているナチュラルなフィーリングを重視した80年代的USプログレハード・サウンドな、STYXばりな分厚いコーラスやメロディアスな叙情美とキャッチーな歌メロも健在で、往年のアメリカン・プログレハード好きはニヤリとさせられる作品だろう。

加えて新しい要素としては、コンセプトがそもそも宗教色ドップリな訳だから当然と言えば当然だが、生のストリングスやブラス・セクションも導入した如何にも宗教音楽的な荘厳でドラマチックなシンフォニック・サウンドの雰囲気が楽曲のそこかしこで聞かれ、さらに70年代の有名UKバンドのオマージュ的要素も交えつつ、アメリカン・テイストなテクニカル・プレイをダイナミックにメロディックに迫力満点に展開している。

コンセプトに引っ張られたのか、前作にあったメタリックなサウンドが幾分影を潜めているのが個人的には少々残念だが、USAバンドにありがちなドライさや粗暴なパワー押しな要素は少なく、人生において経験する葛藤や苦難、そして理想的なクリスチャンの姿へと近づいていくその過程を寓意した『THE PILGRIM'S PROGRESS』をコンセプトにしたのに相応しい、しっとり優雅な気品とウェットな叙情がサウンドに漂っているのも嬉しい限りだ。

無論、ユーロバンドに比べればこのアルバムの音の方がドライで叙情感では劣るかもしれないが、複雑な技巧とサウンドを際立たせる陰影のメリハリ、そしてモダンなサウンドの仕上がりでは決して劣ることない、Neal Morseがこれまでに紡いできた音楽の魅力が余すこと無く詰め込まれ、磨き上げられた入魂の一作と言えよう。

Mike Portnoy曰く、自らが関わったコンセプト・アルバムの中でも最高傑作(自分を追い出した夢劇場への皮肉も多少あるんかなぁ…)と断言している会心の出来かどうかは、後は皆さんの耳でお確かめ下さい。

個人的には、宗教系のネタはソロ限定でお願いしたいトコだが、まぁしょうがないか…

Neal Morseの故郷テネシー州のナッシュビルから、2017年1月15日よりツアーがスタートするとの事なので、近い将来にまたLIVEアルバムが届けられる事だろう。

ボーナスDVDには、レコーディングのメイキング映像(約70分)を収録しているので、マニアはこのスペシャル盤を迷わず購入しましょう。
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# by malilion | 2016-12-14 00:57 | 音楽 | Trackback

既に本家超えしてる! THE DEFIANTSのデビュー作♪


THE DEFIANTS 「Same」'16 c0072376_2353839.jpg

今年の春にリリースされていた、DANGER DANGERの2代目ヴォーカリストにして“カナダのBON JOVI”なんて意地悪く囁かれる事(なんだかんだでDDには12年以上在籍してたのに、ついぞ成功を味わう事が叶わなかった不遇な彼…)もある Paul Laine(Vo&G)と、同じく2代目ギタリストとして現在もDDに在籍する Rob Marcello(G)、そしてDDのオリジナルメンツにしてメイン・ソングライターのBruno Ravel(B)の3人が中心となり結成された新バンドのデビュー・アルバムを今頃GET!

いやー、ソロデビュー当時から Paul Laineのファンなのでちゃんとチェックしてし、サンプルなんかも試聴して良い出来だと思ってはいたんですが、彼の関わったバンドプロジェクトの諸々が悉く期待ハズレ(涙)な出来だっただけに、まーた実はフタを開けたら、みたいな事を想像してどうにもこのニューバンドのアルバムに手を出しずらかったんスよね…('A`)

で、やっとこ重い腰を上げて購入した訳ですが、何を今まで迷っていたんだ、と自分を叱りつけてやりたくなるような、ポップでキャッチーな80年代風味サウンドが癖になる、自分が Paul Laineに求めていた要素がガッツリと詰め込まれている、期待に見事に応える素晴らしい内容な会心の一作でした('(゚∀゚∩

私の様に個人的な失敗体験が尾を引いていない方なら、メロディアス・ロックリスナーにはお馴染みのレーベル Frontiers Recordsが音頭を取ってこのバンドが結成されたと言う事と、DANGER DANGERのメンツが中心のバンドと言う“その筋”の方にとっては“鉄板”な情報だけでも、このバンドの出す音がどの路線かは即察しが付いて迷わず購入されていた事でしょうね…

日本人好みな適度にエッジの利いた爽快感抜群の曲から80年代風の明朗なパワー・ポップ、そして80年代バンドのお約束の艶やかで切ないバラードと、初期DANGER DANGERに通じるキャッチー且つ哀愁のあるメロディとフック満載な魅力的な楽曲がズラリと並ぶ、DDでの豊富な経験とソロ活動で各自が鍛え上げてきた見事なソングライティングとプロフェッショナルなアレンジ能力が活かされた、モダンで卓越したプレイが結実した良質のメロハー・アルバムで、デビュー作ながら文句なくトップクラスの一作と言えるでしょう。

本家DANGER DANGERと比べてLA.メタルっぽいドライで作り物臭い雰囲気が薄く、ほんのりユーロテイストなウェットさを楽曲が帯びているトコなんかは、Frontiers Records主導の影響なのかもしれないが、ソレがまた同一路線な他の80年代風USAバンドとのサウンドの差別化を一層に強め、さらに魅力的に輝かせてくれている。

ちょっと枯れたアーシーな雰囲気漂うアメリカンな楽曲が収録されている事や、Paul Laineの歌声や声質のせいか、もしもBON JOVIが解散騒動やインターバルが開いて枯れた方向へサウンドを進化させず、80年代のブライトサウンドのままAOR路線へ接近して90年代を活動していたらきっとこんな風なヒットポテンシャルの高いサウンドを今も聞かせてくれたんじゃないのかなぁ、な~んてフッと想像してしまう、そんな素晴らしい出来の一作なのです。

個人的には過去の成功の影響で迷走してる感のある本家DANGER DANGERより、こっちをメインで活動して欲しいくらいの見事な出来ですね!(*´ω` *)

はぁ、次なる新作が今から楽しみでしょうがありませぬ♪
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# by malilion | 2016-12-11 23:01 | 音楽 | Trackback

ヴァイオリンをフィーチャーしたロシアン・バカテクバンド LOST WORLD BANDが新譜をリリース!


LOST WORLD BAND 「Of Things And Beings」'16 c0072376_0194768.jpg

ロシアのバカテク暴走列車 LOST WORLD BANDの、3年ぶりとなる待望の新作5thがリリースされたのを、ちょい遅れてGET!

デビュー当初はキーボーティストやギタリストも擁していたものの、前作から Andy Didorenkoがギター、キーボード、ヴァイオリン、そしてヴォーカルまで担当するという完全にワンマンバンド化した訳だが、引き続き Vassili Soloviev(flute)と Konstantin Shtirlitz(Ds)は参加しており、オリジナルメンツの3人組は盤石な体制で、さらに本作では新たに(と言っても2ndでキーボーディストとしても参加済み)パーカッショニストとして Alexander Akimovを呼び戻した4人組体制での製作となっている。

ロシアのバンドというカテゴリーではあるものの、現在はUSAのNYを拠点に活動しているヴィオリニスト Andy Didorenko率いる硬派シンフォニック・ロック・バンドと言う事になるが、中心人物がロシア国外へ移動しようとも相変わらず超絶テクニックと複雑なアレンジが見事に融合した、トンでもなくインパクト絶大なエキセントリックで凶暴なまでにテンション高い、東欧クラシック・ルーツのスリリング且つダイナミックな屈折した硬質なダークシンフォ・サウンドを展開する方向性に変化は無いのでファンの方はご安心を。

と、言っても野望に燃える若きグロプレ・ミュージシャンがAC/DCのように同じ事を繰り返すはずもなく、流石にキャリアを積んだからなのか、やたら暴走スタイルでゴリ押しするハイテンション疾走パターンは本作においては落ち着きを見せ、よりリリカルで艶やかさを活かすフルートとヴァイオリンの優雅なアンサンブルを中心にしたアーティスティックなサウンド構成へ変化しつつあるようだ。

まぁ、それでもギターやヴァイオリンの激しい演奏のせめぎ合いは十分過ぎる程に炸裂してるし、叙情的で涼やかだったフルートも一転してエキセントリックなプレイを叩きつけるように切れ味鋭く暴れ回ってるんですけどね(汗

殆どインスト構成なのは相変わらずで、前作ではなんだかほんわりした牧歌風な歌声を聞かせ新境地を開いたかに見えた Andy Didorenkoですが、本作では静かに感情を抑えて淡々と語りかけるような落ち着いた歌声を英語(!)で聞かせるに留まっている。

以前のようなKING CRIMSONやAFTER CRYING風味のヒステリックな狂気のハイテンション漲る躍動感ある“押し”パートと、YES風味の優雅な叙情性や技巧が光るフォーキーでアコースティックな静けさ薫る繊細な“引き”パートのメリハリが一層に強くなり、以前よりはシンフォ度が下がって、より普遍的なフュージョン・サウンド度が増した、極めて高度な技巧と緻密な構成の楽曲に彩られたモダン・プログレ作と言えよう(*´ω` *)

一人で多重録音な為か多少スケールの小ささや、バンド内のパワーバランス的なものの為かリズムパートの迫力の薄さなんかが気になりますが、フルートとヴァイオリンが大活躍してるって事もあって、キーボードが殆ど聞こえないしヴォーカルの歌メロが無くとも、ここまでメロディアスでスリリングなプログレ作をクリエイト出来るのだなぁ、と改めて感心させられます。

しかし、なんでR盤でリリースなんですかね…せめて、MUSEAからデュプリ盤だしてくれよぅ…(つд`)
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# by malilion | 2016-12-10 00:14 | 音楽 | Trackback

Greg Lake死去…orz


Greg Lakeが癌で死んだ…

闘病生活してるとは聞いていたが…

享年69歳…

Keith Emersonが3月に亡くなったのに、何も同じ年に逝く事はないじゃないか…

もう EL&Pの再結成は叶わない…永遠に…

きっと向こうで仲良くKeithやミュージシャン仲間とジャムってると思いながら、今夜はEL&Pのアルバムを聞こう…

R.I.P.…Greg Lake
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# by malilion | 2016-12-09 00:17 | 音楽 | Trackback

イタリアン・プログHMの雄 DGMの9thアルバムはホント最高('(゚∀゚∩


DGM 「The Passage」'16 c0072376_23483788.jpg

今やイタリアを代表する5人組プログレッシヴ・パワーHMバンドと言って過言ではない、活動20年を超える大ベテラン DGMの3年ぶりとなる9th(EP LIVE含まず)フルアルバムを半年遅れてGET!

まぁ、このバンドも Rob Morattiのソロを買うのを後回しにしてたのと同じ理由で、今頃購入してます(汗

デビュー以来メンバーチェンジの絶えないバンドで、バンド名の由来であるオリジナルメンバー達は既に全員脱退済みだが、現ヴォーカリストである三代目フロントマン Mark Basile加入以降はメンバー・チェンジもなく遂にバンドは安定期を迎えた模様で、その結果がここ数作の充実した仕上がりに見て取れ、最新作である本作でもメンツの変動はなく、これまで通りコンパクトにピリリと纏まったプログレッシヴ・HMをタイトでヘヴィにプレイする好盤を届けてくれた。

そもそもメンバーチェンジ毎にアプローチの異なるサウンドを聞かせ音楽性の幅を広げて変化し、どんどんプログレ風味が薄れてモダンな音像のHMへ変化していった彼等。

ここ数作では新生メンツの音楽性の地固めの意味もあったのか基本的に同一路線のダイナミックでソリッドなパワーメタル顔負けのプログレッシヴ・HMを聞かせていたのだが、Frontiers Musicに移籍後初のアルバムと言う事でレーベルからのプレッシャーがあったのか、現ラインナップとして3作目でメンバーの結束も安定したのでここらで冒険を、と考えたのかは定かでないが、本作はこれまでと幾分毛色の違うサウンドとなっている。

元々イタ公HMに定番な暑苦しいクサメタル系とは違った洗練されたメロディアスさが売りでもあった彼等だが、ここ数作では元来のカラフルでリリカルだったサウンドの彩りが薄れてダークでワイルドなくすんだモノトーン化し、よりアグレッシヴでスピーディさの増したパワメタ寄りのソリッドな作風に染まっていくにつれ、個人的な好みからズレつつあったその緊張感を強いる重厚な鈍色サウンドが、本作では初期風味なキャッチーな歌メロと開放感ある艶やかなメロディが楽曲全体で聞かれ、結果として初期からのサウンド要素を集約したかのようなバラエティー豊かで多彩なモダン・プログレッシヴ作に仕上がったようだ('(゚∀゚∩イイ!

と、言っても基本は、力の限りの熱唱を聞かせるストロング・スタイルなヴォーカルをフロントに据え、インギー系ネオクラ早弾きをベースにメロスピ張りなヘヴィ高速リフに泣きのソロが実に素晴らしいギターが伸び伸びとしたプレイでバンドサウンドを引っ張り、リリカルで鮮やかなキーボードが楽曲に華を添え、渦巻くようなタイトでパワフルな重低音を生み出すベースとドラムスがサウンドの土台をがっしりと固める、非常にテクニカルでありながら難解さを感じさせぬエッジと勢いを強力なアンサンブルで繰り出し怒濤のスピードで突っ走るメロディアスサウンドなので、ここ数作の彼等を気に入ってファンになった方も安心して購入いただけるハイクオリティな好盤なのは間違いない。

イタ公のプログHM系だけでなく全世界のプログHM系のマイナーバンドって、やたらシンフォニックだったり、SEやナレーションを多用した雰囲気抜群のスケールだけデカいくせに肝心の楽曲のメロディと構成の魅力がイマサンなB級バンドが多い中、DGMはカッチリとコンパクトに無駄なくサウンドを纏め、パワフルでソリッドな上にヴォーカルは抜群の歌唱力でキャッチーという、余りにも欲張りな極上の格好良いHMサウンドを具現化しているのがホントに凄いと思うんですよ。ええ。

最初期の夢劇場の影響から完全に脱却し、新たにソリッドなパワメタ要素も加えて更なる高みへ到達した、イタリアン・プログレッシヴHMシーンで屈指のテクニカルでメロディアスなプログレッシヴ・パワーHMサウンドが、次なる新作で一体どんな領域まで進化するのか早くも楽しみであります(*´ω` *)

しかし、なんでこんな良い音聞かせるバンドがイマイチな扱いなんですかねぇ…orz
やっぱり分かり易いシンプルでキャッチーでポップなヒットチューンがないとブレイク出来無いんですかねぇ…(つд`)カナシイ

バンド名が無愛想なのも関係してンのかなぁ…?
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# by malilion | 2016-12-08 23:44 | 音楽 | Trackback

カナダの実力派シンガー Rob Morattiのソロ第二作目をGET!


ROB MORATTI 「Transcendent」'16 c0072376_2513360.jpg

カナダの実力派シンガー Rob Morattiが約5年ぶりのリリースとなる待望の2ndソロアルバムを、随分遅れてGET!

まぁ、元SAGAという肩書きだけでなく、これまでリリースしてきたFINAL FRONTIERでの素晴らしい作品や、前ソロ作の出来を知っていると、慌てて購入する必要のない安全牌なのは確定なんで、半年ほど購入が遅れてしまいました。

「超越」とは、またご大層なアルバムタイトルだが、そのブライトでクリアーなサウンドとハイ・クオリティな楽曲の隙無い完成度を耳にすれば、それもあながち間違いでないと思えてくる Rob Morattiの自信の程が窺える渾身の一作だ。

前作「Victory」は近年希に見るメロハーの大傑作だったが、本作も負けず劣らずの素晴らしい安定感あるAOR作で、ファンならずともメロハー&AOR好きならば間違いなく押さえておくべき一品だろう。

相変わらずの Steve Perryばりな艶やかで瑞々しい伸びやかなハイトーン・ヴォイスがタップリ堪能でき、スムーズで美しいメロディー、キャッチーでフックを生み出すギターリフ、涼やかに楽曲を飾る控え目でクリアなキーボード、そして退屈さを打ち消すそつないギターソロと、前作に引き続き参加の名手 Tony Franklin(B:exTHE FIRM、exBLUE MURDER他)に、Fredrik Bergh(Key:STREET TALK、BLODBOUND)等のゲスト・ミュージシャン達のセンス抜群な演奏が華を添える、充実の仕上がりとなっている。

どの楽曲もキャッチーでフック満載なのは当然で、その上で哀愁漂う切ないメロディアスな楽曲や30年前のラジオヒット曲を取り上げていたり、穏やかでキャッチーな80年代風の楽曲等々と、メロディアス・ハードポップの範疇内でバラエティ豊かな楽曲が収録されている文字通り洗練されたモダンメロディアス・ハード・ポップ作で、その完成度は彼が今までにリリースしてきたアルバムの中でもトップ・クラスなのは間違いない。

音が良いアルバムなのもAOR愛好家には嬉しいポイントだろう。

まぁ、ちょっとリズムが単調に感じるのと、少々 Rob Morattiの甲高すぎるハイトーンが耳に突き刺さるのに閉口させられる場面はあるけど(w

いやー、なんだか妙に夏っぽい、スカッと爽快に突き抜ける青空を連想させるアルバムで、聞き終わった後に清々しい気持ちになれるんですよね~(*´ω` *)

ホント、お薦めです♪
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# by malilion | 2016-12-06 02:45 | 音楽 | Trackback

16年ぶりのKANSASの新譜!今頃GET!


KANSAS 「The Prelude Implicit」'16 c0072376_1164557.jpg

今やUSAを代表するメジャー・プログレッシブ・ロック・バンドと言っても過言ではない彼等が、前作「Somewhere to Elsewhere」'00以来16年ぶりに通算15作目(LIVE、BEST含まず)の新譜をリリースしたのを、ちょい遅れてGET!

なんと言っても本作最大の話題は、フロントマンの交代でしょう。

2014年にバンドを脱退した Steve Walshに代わり三代目フロントマンに迎えられたのは、元々KANSASフォロワーだった同じ地元のバンド元SHOOTING STARの Ronnie Platt(Vo&Key)で、彼がリード・ヴォーカルを務める初のスタジオ・アルバム作であります。

いつの間にやら7人組の大所帯バンドになっていた彼等、当初からの“売り”であるツインギター&ツインキーボードにヴァイオリン入りという体裁はしっかり保たれていて、ファンには嬉しい事だろう。

ただし、長い歴史を誇るバンドだけに当然なのだけど、もうオリジナルメンツは、Phil Ehart(Ds)と Rich Williams(G)の2人、86年の再結成以降のメンツである Billy Greer(B)を入れても古参メンツは3人のみという、もはや新メンバーの方が数が多い殆ど別バンド状態なのだが…(つд`)

長らくバンドの顔でありメインソングライターであった Steve Walsh(Vo&Key)も、KANSASをKANSASたらしめていたバンドの頭脳とも言うべき Kerry Livgren(G)も居ない彼等が一体どんな音を出すのか? 怖さと期待が入り交じった気持ちで、『暗黙の序曲』という如何にもなニューアルバムのタイトルに期待が膨らむものの大好き過ぎるバンドだけに中々この新譜を買う事が出来ませんでした…

で、注目の Ronnie Plattの歌声はと言うと、わざとなぞっている部分もあるでしょうしコーラスの為かもしれませんが、全体的に現在はCCM系で活躍している二代目フロントマンの John Elefante(Vo&Key)っぽい(特に低音が)歌声のように聞こえます。

声を張り上げるハイトーン・パートではちょい Steve Walsh(Walshのようなハスキーさは皆無)っぽい、という感じで、つまりリーダーの Phil Ehartの好みの歌声がこの声質なんでしょうね。

で、内容ですが、正直再結成第一作を聞いた時のような衝撃的な変化は感じない。

過去のKANSASを特徴づけている音楽的テクスチャを集めて再構築し、主要メンバーのいない楽曲を過去のKANSAS風なサウンドに無難に纏め上げているといった印象で、新しい変化を押しだした冒険作のようには思えなかった。

まぁ、歴史あるバンドだし、再結成作のようにいきなりHM系(汗)へ音楽性を変えられるより、過去作のフォーマットを踏まえつつ新しい試みや新要素を Ronnie Platt(Vo&Key)、Zak Rizvi(G)、David Manion(Key)の新顔3名が随時持ち込んでくる、と言った今作のような創りの方が旧来のファンに受けがいいのは確かだろう。

比べるのはフェアじゃないと重々承知してはいるが流石に全盛期のプログレ的な難解に展開する楽曲ながらもキャッチーでポップという奇跡的な完成度のアレンジや展開を聞く事は叶わず、再結成し、新メンバーの脱退や、旧来のメンバーの復帰、そして再びの脱退などなどのゴタつきを経て、衝撃的な変化より安定性を求めた結果がコレだろうし、個人的にもKANSASに求められているのはコレだと思いますので不満はそれほどありません。

如何にもKANSASという叙情的で繊細なメロディを紡ぐ David Ragsdale(Violin&Vo)のヴァイオリンと、これまた定番というリリカルなピアノが楽曲のバックで控え目に鳴っているのを聞いただけでも、もうホントに待ちに待ってた妙に郷愁を誘う“アノ”KANSASサウンドですから(*´ω` *)

まぁ、再結成作のような度肝を抜く大変化ってのも多少は期待してたんだけど…(汗

ファンにとっては感無量だろうが、そういった贔屓目無しにみると、今一つメロディにも楽曲の構成やアレンジにも、心惹かれる部分が少ないのが本作といった印象なのは免れないだろう。

月並みだが、ここからどう歴史有るサウンドを変化させていくのか、が肝だと思う。
次作こそ、本当に本当の勝負作だろう。

バンドはアルバムリリース後に北米ツアーを行う予定らしく、1976年リリースの4thアルバム「Leftoverture(邦題:永遠の序曲)」の発売40周年を記念した全曲再現ライヴ・ツアー(!?)との事で、また新アルバムからの楽曲も披露される予定だと言う。

ぐああああ! 観たい…orz

日本には、来てくれないの?(つд`)

カンサス・グレイティスト・ヒッツJAPAN TOUR 2001以来観てないんスよぉ…orz
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# by malilion | 2016-12-05 01:08 | 音楽 | Trackback

13年ぶりに70年代イタリアン・プログレバンドCONSORZIO ACQUA POTABILEが新譜リリース!


CONSORZIO ACQUA POTABILE 「Coraggio E Mistero ~Limited Edition~」'16c0072376_1143165.jpg

2013年の40周年記念特殊仕様ブックレット付き4枚組アーカイヴ限定作の濃厚過ぎる興奮がまだ冷めやらぬ、70年代の生き残り組ベテラン・イタリアン・プログレバンドの4thスタジオ・アルバムが13年ぶり(!)にリリースされたのでGET!

ヴォリューム満点のアーカイヴ作を出したし、てっきり今度こそ本当に解散したのかもと思ってましたので、ファンにはこの新作嬉しい驚きでしょう(w

70年代の凝った装丁のジャケを思い起こさせる、変型観音開き紙ジャケット&インナースリップ仕様の限定盤の出来が、如何にも70年代プログレ作、っていう趣を増して実にいいですねぇ♪
通常のプラケース盤もあるようですが、やはりここは迷わずこの限定盤をGETしましょう。
このバンドにはこの時代がかった変形ジャケが実に似合います(*´ω` *)

元々ツインギターにツインキーボード、そしてフルート奏者入りという8人組の大所帯の彼等ですが、さすがにこのインターバルでメンバーチェンジが起きてしまった模様で、本作からドラムとキーボードの片割れがチェンジしている。

そしてメンバーチェンジではないものの、本作一番の話題と言えば70年代からの生き残りイタリアン・プログレバンドJUMBOのヴォーカリスト Alvaro Fellaをゲストに迎え全編に渡ってその歌声をフィーチャーした初の9人編成での製作となっている事だろう。

何を思って同郷バンドから Alvaro Fellaをフロントに迎えての製作なのか定かではないが、やはりバンド成立当初からヴォーカルが弱い(Maurizio Mercandinoの歌声は癖がなくマイルドで聞き易い反面、強烈な個性には欠ける?)という長い間の弱点を彼等自身もよく理解していて、そこを強化すべくこのゲストを迎えたと考えるのが妥当ではないだろうか?

その Alvaro Fellaの暑苦しくもパワフルな歌声を得た事によって、良くBANCOスタイルと言われてきたものの実はそれ程似ていなかった彼等元来のクラシカルな70年代プログレ・サウンドが一気にヴィンテージ色を濃くし、ここに来て本当にBANCOっぽく聞こえるサウンドになってしまったのにまず驚かされた。

どこまでもメロディアスで繊細なキーボードと優雅なアコギの爪弾き、そしてリリカルなフルートの音色が絡む匂い立つような叙情感をメインにした彼等のサウンドが、元々パワフルというタイプでなかったが故BANCOっぽくなかったのに、新ドラムスも併せてパワーを得る事によって以前のカラーが打ち消された結果なんでしょうかね?

そして、本家BANCOが看板であった Francesco Di Giacomoの歌声を失う悲劇に見舞われて開店休業状態な今、彼等がこのスタイルのサウンドを推しだして来たと言う事は、BANCOのサウンドを受け継ごうと言う意志の現れなのだろうか…(汗

なーんて、これは邪推しすぎですね。

そもそもが借り物のフロントマンだし、本作のサウンドもまんまと言う訳でなく、40周年記念作のDisc3収録の数曲でその変化の予兆を感じさせていた、ちょっとグリフォンのような中世風サウンドとJAZZっぽいキーボードサウンドが聞く事が出来た楽曲のテイストが本作でも至る所で感じる事が出来て面白い独自性を確立しつつある模様だし、これだけのベテランが今さら他の有名バンドのコピーに成り下がる訳もないのだから。

それにBANCOのように活動途中で音楽性がポップに変化したり、主要メンツが抜けたりもしてない、純然たる70年代プログレを一貫して延々と演奏し続けてきている彼等の方が、むしろ本流とも言えるのだし…

ともかく、これまでの彼等のどこか野暮ったくマイナーだった古式ゆかしい70年代プログレ作風とは明らかに印象が違う本作、これまで彼等の印象が宜しくなかった王道イタリアン・プログレ・ファンにこそ聞いて欲しいですね。

以前のように古臭すぎず、かといってモダン化の度合いも程々な、パワフルで濃厚な直情イタ公ヴォーカルをメインに据えつつツイン・ヴォーカルをフィーチャーし、70年代HR風のヘヴィなギターがピリリと楽曲を引き締め、プログレ・ファン大好物の鍵盤がツインで所狭しと引き倒しつつ引き際も弁えていると言う、動と静が怒涛の如く渦巻き一大絵巻を描き上げるこの新作、如何にもなドラマを感じさせるジャケといい、『勇気とミステリー』というタイトルといい、イタリアもの好きグレファンに、是非お薦めですぜ!
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# by malilion | 2016-11-28 01:08 | 音楽 | Trackback

GALAHADのポーランド盤アナログ付属の限定音源が単品リリース!


GALAHAD 「A Curious Companion ~Demos & Cuts From Empires~」'16c0072376_1934342.jpg

UK産第二世代ポンプ・バンドの代表格になりつつある彼等の、2007年作「EMPIRE NEVER LAST」の2016年リリースPoland:Oskar盤LP+CD(2LP+CD)3枚組限定盤(ブルー・ワックス)に付与されていた7曲入Bonus CDが単体リリースされたので即GET!

ただ残念な事に、純然たる初出し音源集ではなく、その殆どが「EMPIRES NEVER LAST」のツアーLIVE映像作「Live in Poland ~Resonance~」'06のDVDにオーディオ・トラック(セッション音源集)として収録されている音源なので、熱心なGALAHADファンならアナログLP購入以前に既に本作の音源は入手されている事と思う。

そうでない方にとってはCDRとは言え、(10年越しで)単品での音源リリースとなった事は喜ばしい事だろう(*´ω` *)

この手の未収録音源等を比較的コンスタンスにリリースする彼等にしては、単品リリースにこれだけインターバルを開けたのは、やはり曰く付きの Lee Abraham(B)が在籍していた時期の音源だからなのだろうか…(汗

また前記のツアーLIVE映像作を所有されている方も、一曲だけ「Live in Poland ~Resonance~」に収録されていないデモ音源があるので、ポーランド盤LPと同一の紙ジャケットとソレ目当てで入手されるのもありかもしれない。

01. Empires Never Last Part2(Demo)
02. Sidewinder(Abridged Demo)
03. Spineless(Demo)
04. Termination(Instrumental Demo)
05. This is Where I Come From(Mellotron Showcase)
06. Wagging Tongues(Selected Moments of Madness)
07. Empires Never Last(Vocal、Piano and Mellotron Demo)

因みに「Live in Poland ~Resonance~」'06に収録されていて、こちらに収録されていない音源もあるので、マニアは両方入手する事をお薦めする。

まぁ、元々どう考えてもコアなファン限定なマニア向けニッチアイテムだけどね(w

メロトロンの音色をたっぷり楽しみたい方は是非!
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# by malilion | 2016-11-26 18:57 | 音楽 | Trackback

イタリアン・ゴスシンフォ・バンドPRESENCEが8年ぶりにホラーチックな新譜をリリース!


PRESENCE 「Masters and Following」'16 c0072376_2010577.jpg

近年はイタリアン・プログレの大御所OSANNAとのコラボレートでの方が有名な、ナポリの歌姫こと Sophya Baccini嬢を擁するイタリアン・ゴシック・シンフォ・バンドの8年振りとなる2枚組6th(EP、LIVE含まず)アルバムを即GET!

元々キーボード入り5人組で活動開始したが3rd時点でバンドメンツが3人になってしまい、本作でも固定メンツは、Vo、G、Keyの3人のみで、引き続きリズム隊はゲストを迎えての製作となっている。

今となっては Sophya Baccini嬢が活躍する邪悪でシアトリカルなイタリアン・ゴシック・シンフォ・バンドとして活動30年に届かんとする大ベテランだが、EP(未だに未CD化…)デビュー当初はシンフォやプログレな味付けをほんのりするダーク・イタリアンHRバンドで、情熱的でオペラチックな美声を披露する紅一点 Sophya嬢のパフォーマンスに焦点を絞ったサウンドメイキングへ移行する過程でシンフォ度が増していき、リズム隊を慢性的にセッションマンで穴埋めするようになる時点で完全にシンフォ・サウンドへバンドサウンドが変化していったのだから面白い。

前作ではその名残なのか、RAINBOWの『Gates of Babylon』を濃密なイタリアン風味を加味したカヴァーをしていたが、本作に至ってはなんとJUDAS PRIEST(!?)の『Freewheel Burning』を華麗なキーボード入りの幾分不気味にアレンジしたカヴァーで披露してますね(*´ω` *)

もしかして、Sergio Casamassima(G)も Enrico Iglio(Key)も、ホントは初期のHR/HM路線に未練タラタラなんじゃないの?(w

個人的にはパワフルな美声を披露する Sophya Baccini嬢がサウンドを引っ張るストレートな初期HRサウンドの方が好みだったが、本作のようなシアトリカルで複雑なサウンドアプローチや、妖しく密やかな囁きや啜り泣き、そして時に天使のように穏やかで優しげで時に悪魔のような不気味な狂気を孕んだ、正に変幻自在に七変化するオペラチックな歌声が一気にダークでメランコリックなホラー物語へリスナーを惹き込んでいく、重厚なオーケストレーションをがっつりフィーチャーしたイタ公専売特許のクラシカルな中世音楽色や淫靡な退廃の美学をプンプン漂わす邪悪で濃密なゴシック・シンフォ・サウンドも嫌いじゃありません。

まぁ、イタリアの70年代ホラー映画のような不気味な館のジャケが、そのサウンドを耳にする前から雄弁に本作の内容を物語っておりますね。

Sophya Baccini嬢の艶やかな美声ばかりクローズアップされるバンドですが、ハードタッチでエモーショナルなギター・プレイやテクニカルなプログレッシヴ・タッチのオルガンや華麗なピアノの鍵盤プレイも含め、彼等の創り出す深い陰影の有る緻密なユーロテイスト全開なサウンドは実際かなりの聞き物ですよ?

さらに本作で迎えられたリズム隊(ドラムはオリジナル・ドラマー)がかなりいい仕事をしており、いつになくパワフルで渦巻くようなダイナミックなリズム・セクションを形成し、ソリッドな重低音の厚みを楽曲に与えている点も見逃せないだろう。

ボーナスLIVEディスクには、ローマでのLIVE音源8曲と、ORCHESTRALと題された6章仕立ての優美でミステリアスな組曲を収録しているので、本編アルバムで食い足りなかった奇特な方も、彼等の濃厚なイタリアン・ゴスシンフォ・サウンドを胸焼けするまでタップリ堪能出来ること請け合いだ。

地味に映画サントラの作業をしている為か、Sophya Baccini嬢のソロ活動が捗っている為か、はたまた世界的に見て悲しいかなPRESENCEが未だにドマイナーでオブスキュアな存在(涙)な為か、どんどん寡作化している彼等ですが、次はこんなに待たせないで新作を届けて欲しいですね。
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# by malilion | 2016-11-21 20:02 | 音楽 | Trackback

ポーランド産モダン・ダーク・シンフォバンド LIZARDが新譜をリリース!


LIZARD 「Troche Zolci Troche Wiecej Bieli」'16 c0072376_17525774.jpg

ポーランドのプログレ雑誌の購入者特典として付属した非売品(単品リリースもある模様だけど…)リリース作、3年ぶりのアルバム6th(LIVE作含まず)を、やっとこGET!

相変わらずキーボードとドラムスを始めメンツが一向に安定しない彼等だが、今回はドラムスがチェンジしている。

3つの組曲を核とする5部構成のコンセプト作な為か、本作はキーボード、トランペット、サックス、クラッシックギターといつになく多数のゲストを迎えて製作されている。

東欧らしい仄暗い情念をたたえた、ほんのりオリエンタルな物悲しいイントロから一転、ムーディな分厚い男女混声コーラスへ雪崩れ込む導入でいつもの彼等の作風との違いを予感させ、うねる野太い邪悪なベースとヒステリックで不気味なサックスの絡み合うバックで暴れ回るタイトなドラムスを聞く頃には、前作でダーク一辺倒で辟易させられた今風の渋すぎるモダン・サウンドからの変化を確信する会心の一作だ。

当初は、バンド名から察せられるように後期クリムゾンからの影響を強く感じさせる硬派サウンドだったが、東欧特有のモダン・ダークネスさに塗りつぶされた鬱で悶々と重苦しい前作5thの作風を幾分残しつつ、個人的に彼等の作品で一番お気に入りな4thで感じられていたメロディアスさを再び強く押し出した打ち込みも多用するメタリックなプログレHRサウンドへ劇的に変化している('(゚∀゚∩

予想外に大活躍しているゲストのトランペットがジャージィな香りを振りまき、以前の清涼感も合わせ持ったエキセントリックで奇妙な作風をさらに一歩モダン化させた硬質なサウンドの上を、前作でのヘッポコな怪しく歌い上げるスタイルから一転、ある時は怪しく囁き、ある時は力強くシャウトする七変化のヴォーカルが大活躍しているのに驚かされた。

前作のヘタウマ・ヴォーカルは、コンセプト・アルバムに引っ張られて、あんな為体になったんですね…ヘッポコとか言うてゴメンよ('A`)

大活躍のゲスト陣に触発されたのか、これまでになくハードにメロゥにダークな叙情を発散させつつ、ピリリとした刺激に満ちたツイン・ギターが縦横無尽に交錯し、渾然一体となってパワフルなサウンドを生み出すスリリングな技巧あふれるリズム隊と、雨煙で霞むような淡くほんのりダークでデリケートなキーボードの音色が楽曲を包み込み、重厚にして華麗な東欧風モダン・シンフォサウンドを生み出す事に成功している。

彼等のファンは元より本作を入手するでしょうけど、前作の鈍色モダン・ダークネス・シンフォなサウンドを耳にして彼等をフォローするのを止めてしまった方に、是非この新作はチェックして欲しいですね!

所で1990年結成という事で25周年をバンドサイトで記念している模様ですが、何か企画盤とか出すんですかね?
なにせポーランド盤は、只でさえ入手しにくいブツなんで、何か出すなら限定とか止めて欲しいなぁ…('A`)
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# by malilion | 2016-11-19 17:46 | 音楽 | Trackback

安心の良作 UKシンフォ・バンドJADISが新譜をリリース!


JADIS 「No Fear Of Looking Down」'16 c0072376_20521393.jpg

1984年のカセット音源デビュー以来、ポンプからシンフォニック・ロックへ時代と共に音像がモダン化しても、ひたすらメロディアスでシャープなサウンドなのに変わりない、ベテランUKシンフォ・バンドの前作「See Right Through You」以来4年振りとなる9枚目(LIVEとBEST含まず)の新作スタジオ・アルバムが届けられた。

前作で初期メンツ2人が再び脱退してファンを泣かせたが、本作では John Jowitt(B)の復帰は叶わなかったが、JADISサウンドの鍵を握るもう一人と言っても過言ではないオリジナル・キーボーディストの Martin Orford(Key、flute、Hurdy Gurdy、back Vocals etc...)が無事IQから再々復帰を果たしているのがファンにとっては何よりの朗報だ。

元々メンツが流動的なバンドではあるが、唯一のオリジナルメンツでありリーダーである Gary Chandler(G、Vo、Key)のエッジある泣きのロングトーン・ギターとソウルフルなヴォーカルが生み出すフックある歌メロのキャッチーさ、そして爽快感あるバンド・サウンドに些かの翳りも見えない。

まぁ、流行に惑わされず30年近く地道にJADIS一筋で活動を続ける頑固一徹な彼が、早々路線変更するはずもないとファンの皆さんならよくご存じの事だろう。

そんな訳で英国リリシズム溢れる美しいアンサンブルを聞かせる基本的サウンドに変化はないものの、フロイドっぽいサウンド・アプローチだったり、フォーキーなタッチだったりと、幾つか新しい試みに挑んでいる楽曲も見受けられる。

また、Martin Orfordが復帰してアルバム制作を行った影響か、3年がかりとタップリ時間をかけて製作された為か、前作よりググッとシンフォ度が増して深みのある穏やかでスケールの大きな、ちょっとダークさも増したサウンドに纏められているように感じられた。

その変化のせいか、Gary Chandlerのギター・プレイもHR的なハードなプレイが前作では聴かれたのに、本作ではその手のリフやHR的なアプローチのサウンドは聞こえてこない。

さらに強引に不満点を上げるとすれば、余りにもコンパクトに隙無く楽曲が組み上げられている為か、アルバムが、あっという間に終わってしまう事くらいだろうか…って、これ前作の時も言ってた気がしますね(汗

ともあれ、ファンは即買い、UKシンフォ・ロック好きも安心して手をだせる、安定良質な一作と言えるでしょう。
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# by malilion | 2016-11-18 20:43 | 音楽 | Trackback